インド市場向け家電「Essential Series」 写真=LG Electronics

LG Electronicsは2月22日、インドやサウジアラビア、ブラジルなどの新興国市場で、2030年までに売上高を現在の2倍に拡大する方針を明らかにした。地域ごとの需要に合わせた製品開発と生産投資を進め、グローバルサウスでの成長を加速する。

同社は、成長余地の大きい市場を中長期成長の柱に位置付ける。リュ・ジェチョルCEOも昨年末の就任後初のメッセージで同戦略に言及していた。韓国、北米、欧州など先進国市場に偏りがちな地域別売上構成を是正する狙いもあるとしている。

2025年のインド、サウジアラビア、ブラジル3カ国の売上高は合計6兆2000億ウォンで、2023年比で20%超増加した。全社売上高の成長率を大きく上回る伸びで、世界景気の減速や需要回復の遅れが続く中でも、新興国市場の成長力が際立っていると説明した。

ブラジルでは、南部パラナ州に2億ドル超を投じて新たな生産施設を建設する。年内稼働を目指しており、敷地面積は76万7000平方メートル、延べ床面積は7万平方メートル。

新工場では、プレミアム製品に加え、現地ニーズに対応した製品も生産する。建設中のパラナ州の新工場と、北部アマゾナス州マナウスの既存拠点を合わせると、ブラジルでのプレミアム家電・部品の現地生産能力は年720万台に拡大する見通しだ。

インドでは、顧客の嗜好や生活様式、購買力に合わせて開発したインド市場向け家電「Essential Series」を展開している。インド専用の洗濯機は、水圧の低い地域でも安定して給水できる設計とし、洗剤が溶けにくい硬水環境に対応した洗浄機能も備えた。

エアコンは、気温が最大55度まで上昇する酷暑でも高い冷房性能を発揮できるよう設計した。同社によると、インドでは主要家電分野で首位のシェアを持つという。

サウジアラビアでは、1995年に家電流通大手Shakerとの提携を開始し、市場に参入した。以来30年以上にわたり協力関係を続けており、両社は酷暑下でも高効率を維持できるHVAC技術など、地域特化型技術の研究開発も進めている。

2025年には、サウジ政府主導の開発プロジェクト向けに大規模供給に関する協約を相次いで締結した。スマートシティ開発の一環として、中東最大規模の「ネットゼロAIデータセンター」に冷却ソリューションを供給するほか、高級住宅団地の建設プロジェクトにはAIホームやスマートソリューションを供給する。

同社関係者は「これらの地域では、地域に根差した社会貢献活動も継続している。単なる収益拡大にとどまらず、地域社会に対する責任を果たし、現地とともに持続可能な成長を目指すためだ」とコメントした。

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