SK Telecomは2月22日、スペイン・バルセロナで3月2日から5日まで開催される「MWC26」で、AIインフラからモデル、サービスまでを網羅する「フルスタックAI」を披露すると発表した。会場には992平方メートル規模の展示ブースを設け、AI関連技術とサービスを総合的に紹介する。
展示ブースはフィラ・グラン・ビア第3ホール中央に設置する。テーマは「無限の可能性を生み出すSKTのAI」。通信とAIの融合を前面に打ち出し、蔚山AIデータセンター関連プロジェクトやGPUクラスター「ヘイン」の構築で培ったインフラ運用の知見を紹介する。
AIインフラ分野では、AIデータセンター内の多様なデータをリアルタイムで統合管理する「AI DCインフラマネジャー」を初披露する。高性能クラウド基盤「PetaSS AI Cloud」に、GPUリソース最適化ソリューションとリアルタイム監視システムを組み合わせた「K-ソブリンGPUaaS」も展示する。
AI市場が学習中心から推論重視へ移る流れを踏まえ、「AI Inference Factory」も紹介する。設備、コンピューティングインフラ、ソフトウェアを一体で提供し、既存のAIデータセンターが抱えるコスト、電力、メモリ面の制約の緩和を狙う。
ネットワーク分野では、AIエージェントに加え、通信とAIサービスを同時に提供する「AI基地局」技術、オンデバイスAIを活用したアンテナ最適化技術などを展示する。
超大型AIモデルでは、政府の「独破母」プロジェクト第2段階に進んだ519B規模の「A.X K1」を会場でデモ展示する。フィジカルAI関連では、デジタルツインプラットフォーム、ロボットトレーニングプラットフォーム、一人称視点映像の分析ソリューション「SynapseGo」も公開する。
このほか、A.電話、A.ノート、行動認識型の見守りサービス「Carevia」などのAIサービスも展示する。あわせて、SK hynixのAI物性予測システム、SK intellixのAIウェルネスロボット「Namux」も紹介する。
展示ブースでは、グローバルなAI規制対応を見据えた「T.H.E. AI」ガバナンスの枠組みも取り上げる。Rebellions、MangoBoost、Selectstar、StudioLabなど、協業関係にあるAIイノベーション企業も参加する。
チョン・ジェホンCEOら経営陣は会期中、グローバル通信事業者やAIデータセンター事業者、スタートアップとの協業機会を探る。また、MWC26に参加する国内スタートアップ向けの専用展示ブースを運営し、海外投資の呼び込みも支援する。
チョンCEOは「今回のMWC26は、SKTが通信を基盤にAIインフラ、モデル、サービス全般をどのように実装しているかを世界に示す場だ」とコメント。「フルスタックAIの競争力を通じて、グローバルAIエコシステムにおけるSKTの役割をさらに高めていく」と述べた。