Googleが、クラウドスタートアップのFluidstackに1億ドル(約150億円)を出資する方向で協議していることが分かった。米Wall Street Journal(WSJ)が20日、事情に詳しい関係者の話として報じた。
WSJによると、取引が成立した場合、Fluidstackの企業価値は75億ドル(約1兆1250億円)に達する見通しだ。
Fluidstackは、AIの学習・推論向けクラウド基盤を展開している。大規模なGPUクラスタを短期間で構築できることを強みとし、AIコーディングのスタートアップPoolsideは同社の基盤を通じて、48時間で2,500基超のGPUを備えるクラスタを構築したという。
同社プラットフォームで利用できる最新チップには、NVIDIAのGB200が含まれる。これはBlackwell B200 GPUを2基、CPUを1基組み合わせた構成だ。運用管理にはKubernetesまたはSlurmを利用し、統合ダッシュボード上でサーバーのプロビジョニングや更新、保守を行う。監視ツール「Lighthouse」は、GPUの過負荷や過熱、PCIeリンク障害といったハードウェア異常をリアルタイムで検知する。
今回の出資協議は、Googleが進める自社AIチップTPUの拡大戦略の一環とみられる。Googleは昨年4月に公開したIronwoodを含むTPUエコシステムの拡大に向け、データセンターのパートナー企業に対する資金支援を増やしている。
FluidstackはAnthropicとも協業している。両社は米国内でAIデータセンターを整備する500億ドル(約7兆5000億円)規模のプロジェクトを進めており、最初の施設は年内に稼働する予定だ。