写真は米証券取引委員会(SEC)

米証券取引委員会(SEC)は、ブローカーディーラーが自己勘定で保有するステーブルコインについて、2%のヘアカット率を適用できるとする新たな指針を示した。The Blockが20日(現地時間)に報じた。

一部のブローカーディーラーがステーブルコインに100%のヘアカットを適用してきた従来の運用と比べると、今回の指針は規制上のハードルを大きく下げる内容となる。

ヘアカット率は、資産価値を自己資本規制上でどの程度差し引いて評価するかを示す比率で、価格変動の大きい資産ほど高くなる傾向がある。SECの取引・市場部が公表した今回の指針は、顧客資産保護ルールの運用上、ステーブルコイン保有に伴う負担を和らげる狙いがある。

フィンテック戦略家のトニャ・エバンスは、2%のヘアカット率について「米国債や現金、短期国債など類似の裏付け資産を持つマネー・マーケット・ファンドと同程度の水準だ」と評価した。

また、元Avalanche最高執行責任者のルイジ・ドノリオ・デメオは、今回の措置について「ステーブルコインと伝統金融の統合における主要な摩擦要因を取り除いた」と指摘し、流動性の改善や決済の効率化につながるとの見方を示した。

SECのヘスター・ピアース委員は「ステーブルコインはブロックチェーン基盤の取引に不可欠な要素だ」と述べ、「ブローカーディーラーがトークン化証券や暗号資産関連事業をより幅広く展開できるようになる」との認識を示した。

SECはこのところ、暗号資産業界に前向きな姿勢を示している。暗号資産タスクフォースの運営に加え、規制の近代化に向けた「プロジェクト・クリプト」の推進や、トークン化資本市場の統合に向けたイノベーション促進のための適用除外措置の検討などを進めている。

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