OpenAI出身者が、シリコンバレーのAI業界で新たな一大勢力となっている。退社後にスタートアップを立ち上げ、OpenAIの有力な競合へと成長する例が相次ぐ一方、投資家として存在感を高める元幹部も出てきた。
代表例がAnthropicだ。米TechCrunchが20日(現地時間)に報じたところによると、OpenAI出身のダリオ・アモデイ氏とダニエラ・アモデイ氏が2021年に創業したAnthropicは、AIの安全性を重視する戦略で急成長した。最近ではシリーズGラウンドで300億ドル(約4兆5000億円)規模の資金を確保し、企業価値は3800億ドル(約57兆円)に達した。
OpenAIの元CTO(最高技術責任者)であるミラ・ムラティ氏が設立したThinking Machines Labも、製品投入前にもかかわらず、企業価値が120億ドル(約1兆8000億円)と評価された。OpenAIの元チーフサイエンティスト、イリヤ・スツケバー氏が立ち上げたSafe Superintelligenceも、売上が立っていない段階で200億ドル(約3兆円)の投資を集め、市場の高い関心を示した。
このほか、OpenAIの元エンジニアが創業したPerplexity、Kindo、Prosper Roboticsなども注目を集めている。
起業だけではない。OpenAI出身者の間では、投資家へ転じる動きも広がっている。元セールスリーダーのアリッサ・ローゼンタル氏は、OpenAI出身者のネットワークを生かして投資案件の発掘を進めている。元コンシューマー製品責任者のピーター・デン氏は、ベンチャーキャピタルのFelicisでパートナーを務めている。