AIエージェントを開発するスタートアップのLinerは2月20日、グローバルB2B市場での事業拡大に向け、Kakao Entertainmentでグローバル事業本部長を務めたカン・ジョング氏をAI戦略責任者(Head of AI Strategy)に起用したと発表した。
同社によると、カン氏はBain & CompanyやKearney Koreaなどのコンサルティング会社を経て、LINE ThailandでCSO(最高戦略責任者)を務めた。現地のフードデリバリープラットフォーム「LINE MAN」の立ち上げと成長を主導したという。
その後はKakao Entertainmentのグローバル事業本部長、米Tapas EntertainmentのCOO(最高執行責任者)などを歴任した。Tapasを北米市場で売上上位圏のプラットフォームに成長させるなど、国内外企業のグローバル展開を担ってきたとしている。
Linerは今回の起用を機に、Enterprise Searchの枠を超えてEnterprise Intelligence分野へ事業領域を広げる方針だ。単なる情報検索ツールにとどまらず、AIが社内の知識を自律的に結び付けて分析し、示唆の提示から実行支援まで担う「AI業務パートナー」への進化を目指す。
主な対象は、コンサルティングや投資、R&Dなど大量のデータを扱うプロフェッショナルサービス企業のほか、知識管理の効率化が急務となっている中堅以上のグローバル企業。北米とアジアの両市場を同時に開拓する計画だ。
カン・ジョング氏は「Linerは強固なユーザーベースと高い技術力、実行力を備えたチームだ。高精度のAIエージェント技術と迅速な実行力は、データの分断に悩むグローバル企業に有効な解決策になる」とコメントした。
その上で、「過去20年にわたり築いてきたグローバルなビジネスネットワークと戦略ノウハウを基に、Linerの技術資産をエンタープライズ領域へ拡張したい。企業の意思決定を大幅に迅速化する最適化されたAIシステムを実現し、戦略ロードマップの設計を通じて、グローバルB2B市場で新たな成長局面を切り開いていく」と述べた。