独ITメディアのComputerBaseが実施したブラインド比較で、NVIDIAのアップスケーリング技術「DLSS 4.5」が、ネイティブ4K表示やAMDの「FSR 4」を上回る評価を得た。6タイトルを対象にした投票では、DLSS 4.5が48.2%を獲得して首位となった。
TechRadarが19日に報じ、Tom's Hardwareも取り上げた。比較対象は、NVIDIA「DLSS 4.5」の品質モード、AMD「FSR 4」の品質モード、そしてTAAを適用したネイティブ4Kだ。
テストは、各映像に使用技術名を表示しないブラインド形式で実施した。参加者は、画質が最も優れていると判断した選択肢を1つだけ選んだ。アップスケーリングは性能モードではなく品質モードで統一し、ネイティブ4K側にはテンポラル・アンチエイリアシング(TAA)を適用した。TAAは、前後フレームの情報を利用してジャギーやちらつきを抑える、現在の3Dゲームで広く使われる手法だ。
比較に用いたのは、Anno 117、Arc Raiders、Cyberpunk 2077、Horizon Forbidden West、Satisfactory、The Last of Us Part IIの6タイトル。投票総数は約2週間で6700票を超えた。映像はYouTube配信ではなく元ファイルをダウンロードして確認する方式を採用し、NVIDIAのICATプレーヤーで比較した。圧縮による画質劣化の影響を抑える狙いがある。
結果はDLSS 4.5の優位を示す内容となった。全体の48.2%がDLSS 4.5を最良と評価し、ネイティブ4Kは24%で2位。AMDのFSR 4は15%にとどまり、12.8%は3方式に有意な差はないと回答した。タイトル別では、Satisfactoryで60.9%、Horizon Forbidden Westで56.3%を獲得し、DLSS 4.5が過半を占めた。
最も競ったのはCyberpunk 2077だった。DLSS 4.5は34.4%、ネイティブ4Kは32.4%で、その差は小さかった。22.6%は「同点」を選択している。FSR 4の最高評価はThe Last of Us Part IIでの25.3%だったが、ネイティブ4Kの25.9%、DLSS 4.5の40.9%を下回った。
今回の結果は、最新のアップスケーリング技術がフレームレート向上だけでなく、画質面でもネイティブ4Kと肩を並べ、条件によっては上回る可能性を示した形だ。一方で、投票方式は最良の選択肢を1つだけ選ぶ形式のため、2位と3位の差までは十分に反映されていない。このため、FSR 4がネイティブ4Kより劣ると断定するのは難しいとの見方もある。
それでも今回のブラインド比較は、DLSSが依然としてアップスケーリング技術の有力な比較基準であることを改めて示した。あわせて、FSR 4も前世代から大きく進歩したとされており、今後の技術競争はさらに激しくなりそうだ。