Samsung Electronicsは2月20日、KT、Keysight Technologiesと共同で、6Gの有力候補周波数とされる7GHz帯における超高集積多重アンテナ技術「XMIMO」を検証し、下り最大3Gbpsを実証したと発表した。通信速度は5Gの約2倍に相当するという。
今回の実証では、Samsung ElectronicsがXMIMO対応の基地局試作機を開発。KTが実環境に近い通信環境を構築し、Keysight Technologiesの6G試験端末を用いて評価した。基地局から端末への下り通信で、最大3Gbpsを確認した。
XMIMOは、多数のアンテナを1つのシステムに集積し、信号効率を高めて通信容量を引き上げる技術。7GHz帯は、商用5Gで使われる3.5GHz帯より広い帯域を確保できる可能性があり、高速伝送に適した周波数帯として注目されている。一方で、周波数が高くなるほど障害物の影響を受けやすく、到達距離も短くなりやすいことから、こうした弱点を補う技術としてXMIMOが重要になる。
3社はあわせて、7GHz帯のXMIMO基地局から端末へ8本のデータストリームを同時送信する検証も実施した。下り速度は最大3Gbpsに達し、5G比で約2倍の水準を示した。Samsung Electronicsは、人工知能やXRなど通信需要の拡大が見込まれる分野で、6G実現に向けた基盤技術になるとしている。
Samsung Electronicsの次世代通信研究センター長、チョン・ジングク氏は「KT、Keysight Technologiesとの協力を通じて、次世代通信における伝送速度向上の可能性を確認できた」とコメントした。そのうえで、「6G時代の多様なサービスとユーザー体験の実現に向け、将来のネットワーク技術開発を引き続き主導していく」と述べた。
KTの未来ネットワーク研究所長、イ・ジョンシク氏は「今回の検証は、6G商用化に向けた重要な節目だ」と強調した。7GHz帯で安定的に大容量通信を確保し、超高速・没入型サービスの実現に必要な基盤技術を整えたとしたうえで、「Samsung Electronicsとともに未来のネットワーク革新を進めていく」と語った。
Keysight Technologiesの通信ソリューション事業部長、カイラッシュ・ナラヤナン氏は「今回の成果は、研究から商用化への橋渡しとなるものだ」と述べた。さらに、「Samsung Electronicsとともに次世代無線通信技術の革新に貢献し、顧客価値の向上につなげていく」とした。