Bithumbは20日、国内のデジタル資産取引所として初めて、量子耐性暗号(Post-Quantum Cryptography、PQC)ベースのセキュリティ基盤を導入すると発表した。フィンテックセキュリティ企業Atonと技術協約を結び、取引所システム全般にPQCを適用する。
両社は11日、ソウル市江南区のBithumb金融タワーで「量子耐性暗号(PQC)セキュリティソリューション導入に向けた技術協約」を締結した。これに基づき、Bithumbはプラットフォーム全般に同ソリューションを順次導入する方針だ。
採用するソリューションは、米国国立標準技術研究所(NIST)が標準化したPQCアルゴリズムのML-DSAとML-KEMだ。これに独自開発のホワイトボックス暗号化技術を組み合わせ、量子コンピュータによる将来的な解読リスクに加え、既存のハッキング攻撃にも対応できるようにしたとしている。
Bithumbはこの仕組みを通じ、取引所サービスにおける入力、認証、送受信、保存まで、セキュリティライフサイクル全般にPQCベースの保護を適用する計画だ。
今後はBithumbとAtonが共同の技術協議体を設け、取引所環境に最適化したPQCセキュリティ基盤を段階的に構築する。あわせて、継続的な高度化も進める。
量子コンピュータ時代に想定される「Harvest Now, Decrypt Later(いま収集し、将来解読する)」型の脅威への備えに加え、政府の暗号移行政策にも対応し、利用者保護体制を強化する方針としている。
イ・ギテクBithumbセキュリティ部門統括は「長期的なセキュリティ環境の変化を見据え、量子耐性暗号ベースのセキュリティ基盤の導入を進めることにした」と述べた。そのうえで「段階的な適用と高度化を通じ、利用者資産の保護体制を継続的に強化していく」と語った。