DSダンソクは19日、マレーシアで開催された国際会議「POC 2026」に参加し、バイオディーゼル原料の調達先多様化や海外販路の拡大、技術協力の可能性について協議したと発表した。
POC 2026は、バイオディーゼル原料となるパーム油やラウリン系オイル、植物油の価格動向や需給見通しを議論する国際会議。会議には、バイオエネルギー企業や金融機関、政策当局など、50カ国超の関係者が参加した。
参加者は年次の市場動向を共有し、原料調達や販路拡大、技術協力の方向性を議論した。DSダンソクは、世界の原料市場の変化とバイオディーゼル需要の拡大基調を見極める機会になったとしている。
同社は会期中、原料調達先の多様化と海外販路の拡大に向けた関係構築を進めた。あわせて、パーム油の副産物や廃食用油などの低コスト原料を活用したバイオディーゼル生産の経験も紹介した。
また、工程の高度化によって、バイオディーゼルの品質基準を満たす形で使用可能な原料の幅を広げたと説明した。高価格原料への依存を抑え、原料の選択肢を拡大したとしている。
DSダンソクは昨年、「2030ビジョン」を掲げ、持続可能な航空燃料(SAF)、再生プラスチック(PCR)、エネルギー貯蔵装置(ESS)、超小型原子炉(MMR)など次世代エネルギー事業の拡大を進めている。
同社関係者は「今回の会議は、世界の原料市場とバイオディーゼル需要の流れを確認し、販路と協力の裾野を広げる機会になった」とコメントした。そのうえで、「2026年は工程高度化を導入した全工場が安定稼働する見通しで、海外輸出の拡大と原料調達の多角化を通じて収益性の改善を期待している」と述べた。