欧州中央銀行(ECB)はデジタルユーロの導入に向け、2026年初にEU域内の決済サービス事業者(PSP)の選定を始め、2027年後半から12カ月の試験運用を実施する計画だ。Cointelegraphが18日(現地時間)に報じた。
ピエロ・チポロネ ECB専務理事はイタリア銀行協会の会合で、デジタルユーロについて、欧州の決済基盤を守りつつ、銀行がユーロ圏の決済インフラで中心的な役割を維持できるよう設計すると説明した。EUの認可を受けたPSPがデジタルユーロの提供・流通の中核を担い、参加企業は決済、清算、流動性管理に関する運用ノウハウを事前に蓄積できるとしている。
デジタルユーロは、イタリアのBancomatカードネットワークやスペインのP2P決済サービスBizumなど、域内の既存決済プロジェクトを補完する形で進める方針だ。チポロネ氏は、ステーブルコインに限らず、民間主導の決済サービスが銀行の決済機能を脅かす可能性があると指摘。国際カードネットワークへの依存度を引き下げ、域内システムの競争力を維持する重要性を強調した。
また、デジタルユーロのネットワークで適用する加盟店手数料は、国際カードネットワークを下回る水準としつつ、国内決済システムよりは高めに設定する方針だという。
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