写真=Circle

Circleは17日、OpenMindと共同で、ロボットがステーブルコイン「USDC」を使って充電料金を自動決済する実証に成功したと発表した。人手を介さずに機械同士が代金を支払うユースケースを示した格好で、AIエージェントや自律型ロボット向け決済基盤の実用化に向けた一歩となる。

ブロックチェーンメディアのCoinpostによると、実証ではロボット「Bits」が充電ステーションの利用料金を自ら支払い、そのまま充電を完了するデモを披露した。機械間の少額決済(マイクロトランザクション)が実際に機能することを示したとしている。

OpenMindは、ロボット向けソフトウェアとネットワーク技術を手がける企業だ。自律型ロボットが既存の決済システムと連携しにくいという課題の解消に向け、Circleと協業した。

両社はUSDCベースの自律決済の仕組みを統合し、ロボットが人の介入なしに経済活動を行える環境を整備した。2025年12月には、AIエージェントやデジタルインフラ全般に適用するマイクロペイメント標準の開発に向けた戦略的パートナーシップも公表している。

Circleはあわせて、HTTPリクエストに課金機能を組み込む「x402」プロトコルの導入を進めている。これにより、AIエージェントによるエネルギー、各種サービス、データの購入を自動化しやすくする狙いだ。

x402はCoinbase主導のオープン決済プロトコルで、AIエージェントの自律決済を想定して設計された。Coinbaseは11日、このプロトコルを統合したAIエージェント向けウォレット基盤「Agentic Wallet」を発表した。Stripeも導入しており、採用の広がりが目立っている。

Circleのジェレミー・アレア最高経営責任者(CEO)は、「今後5年以内に数十億のAIエージェントが決済システムを必要とする」との見方を示した上で、「ステーブルコインが唯一の現実的な選択肢だ」と強調した。AIが自律的に活動するには、即時かつ国境を越えて利用できる決済手段が不可欠で、ステーブルコインがその要件を満たすという説明だ。

Ethereumエコシステムでも、AIエージェント開発は活発化している。ERC-8004標準の導入によってエージェント間の信頼性向上が進み、登録済みのAIエージェントは7500超に達しているという。

Ethereumネットワークは、x402決済標準とERC-8004を軸に、AI経済を支える中核基盤としての存在感を強めている。

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