分散型融資プロトコル「Zerolend」が運営停止に踏み切る。利用者数の減少と流動性の低下を受け、事業継続は困難と判断した。利用者資産の回収に向け、スマートコントラクトの更新も進めている。Cointelegraphが17日、報じた。
Zerolendはイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン上で展開してきたが、利用者離れと流動性不足が深刻化し、運営継続が難しくなった。
創業者のライカー氏は、Xで「3年間プロトコルを運営してきたが、もはや持続可能ではない」と述べた。
ライカー氏によると、運用していたブロックチェーンの一部で稼働停止が発生したほか、流動性も急減した。オラクル提供事業者の支援停止により、プロトコル運営と収益確保が一段と難しくなったという。
さらに、プロトコルの成長に伴ってハッカーや詐欺グループの標的となり、利幅の薄さに比べてリスクが高く、長期的な損失要因になっていたと説明した。
Zerolendは現在、利用者資産の回収を進めるため、スマートコントラクトを更新している。ただ、一部資産は流動性が急減したブロックチェーン上に取り残されているという。
このほか、Zerolendは2025年2月にBaseブロックチェーン上で発生したハッキング被害の復旧に向け、資産追跡も続けている。当時の攻撃ではビットコイン融資商品に損失が発生した。被害を受けた利用者に対しては、エアドロップの割当を活用した一部返金を実施する予定としている。
ZerolendのTVL(預かり資産)はピーク時に3億5900万ドル(約539億円)に達していたが、足元では660万ドル(約9億9000万円)まで落ち込んだ。