Palo Alto Networksは、ファイルセキュリティ分野のスタートアップKoi Securityを4億ドルで買収した。Koiの技術は、同社のセキュリティ製品「Cortex XDR」と「Prisma AIRS」に統合する方針だ。SiliconANGLEが17日(現地時間)に報じた。
Koi Securityは、企業ネットワーク内で不正なファイルのダウンロードを防ぎ、AI学習用データセットの安全性も検証するプラットフォームを提供している。開発者が外部サイトからファイルを取得しようとすると、Koiのシステムが承認申請を促し、その場でセキュリティ検査を実施する仕組みだ。
このシステムは、ファイルの提供元に悪意ある活動がないかを分析するほか、コードの内容や利用者のシステム上での挙動も監視する。
オープンソースのコード更新が新たな脅威になり得ることを踏まえ、Koiはアップデートの適用を自動的に遅らせ、管理者が事前に安全性を確認できるようにしている。ダウンロード済みのファイルは、内蔵の脅威検知エンジンで継続的に監視され、脅威が見つかれば管理者向けダッシュボードに表示される。
管理者は、対象ファイルの削除やネットワークからの隔離に加え、直近の更新を以前のバージョンにロールバックすることもできる。
Palo Alto Networksは、Koiの技術を自社のセキュリティプラットフォームに組み込むことで、エンドポイントやクラウド環境の保護機能を強化する。Cortex XDRはクラウド環境や従業員の端末を保護するエンドポイントセキュリティ製品で、Prisma AIRSはAIワークロードの保護を担う。
Palo Alto Networksでプロダクトマネジメント担当シニアバイスプレジデントを務めるハダー・オレン氏は、「Koiは、AIネイティブなエコシステムに残るセキュリティ上のグレーゾーンを解消し、企業がエージェントベースのツールを安全に管理できるよう設計されている」とコメントした。