ベンチャーキャピタル(VC)の支援を受けるユニコーン企業のうち、4社に1社超は実勢価値ベースでみると、すでに評価額10億ドルを下回っている――。投資データ企業のPitchBookが、こうした分析を明らかにした。
ユニコーンは、評価額が10億ドル以上の未上場スタートアップを指す。PitchBookによると、VC各社はこれらの企業を帳簿上では引き続き10億ドル超で計上しているものの、実際の価値はその水準を下回るケースが増えている。かつてユニコーンとみなされながら、その後に企業価値が低下した企業は「アンダーコーン」と呼ばれる。
「アンダーコーン」という言葉が登場したのは2014年。当時は珍しい現象と受け止められていたが、現在ではその数が大きく増えているという。
AxiosがPitchBookのデータを基に報じたところでは、アンダーコーンは急増しており、その多くは数年間にわたって新たな資金調達ができていないとされる。
PitchBookは今回の分析にあたり、従業員数のほか、直近で資金調達した未上場の同業他社や上場企業のデータを基に、新たな評価フレームワークを構築した。こうした指標を用いて実勢価値を推計した結果、同様の結論に至ったとしている。
PitchBookのアナリスト、アンドリュー・エイカーズ氏は「ユニコーンはVC市場における最も価値の高い存在だ」としたうえで、「多くの企業の評価額は、帳簿上の記録に比べて少なくとも50%低い可能性がある」と述べた。
一方で、ユニコーン全体の推定価値は大きくは変わっていない。2025年末時点では4兆7000億ドルだったが、その後は4兆4000億ドルへと小幅に減少した。ただ、PitchBookは、上位10社が全体価値の約52%を占めていることが背景にあると説明している。