HYBEは2月12日、2025年通期の連結売上高が2兆6499億ウォン(約2915億円)となり、過去最高を更新したと発表した。公演事業の拡大が寄与し、売上高は前年比18%増となった。一方、営業利益は499億ウォン(約55億円)で、先行投資や構造改革関連費用が響き、同73%減となった。
売上成長をけん引したのは公演事業だ。2024年にはグローバルで計279回の公演を実施し、公演売上高は前年比69%増の7639億ウォン(約840億円)に拡大した。これを受け、米Billboardの「トップ・プロモーター」チャートで世界4位に入った。
一方、利益面では中長期成長に向けた先行投資が重荷となった。北米事業をレーベル中心の知的財産(IP)ビジネスモデルへ再編する過程で、約2000億ウォン(約220億円)規模の減損損失を営業外損益に反映した。HYBEは、これは会計上の損失で、実際の資金流出は伴わないと説明。先行的な構造改革の効果は2025年以降の収益性改善につながるとしている。
グローバル事業モデルの拡大も進んだ。2024年にデビューしたグローバル女性グループ「KATSEYE」は、Spotifyの月間リスナー数が3600万人を突破した。HYBEは2025年も日本やラテン市場に特化したIPの育成を進め、市場でのプレゼンスを高める方針だ。
2025年は、BTSのメンバーそろっての活動再開を成長の起点と位置付ける。BTSは3月20日に5thフルアルバム「Arirang」を発売し、世界34都市で計82公演の過去最大規模となるワールドツアーを実施する予定だ。
株主還元策も打ち出した。今後3年間に適用する方針として、Kコンテンツ企業で初めて最低配当を保証する制度を導入する。1株当たり最低500ウォン(約55円)の配当を保証するほか、配当原資の基準を従来の当期純利益から、実質的な現金創出力を示すフリーキャッシュフロー(FCF)へ切り替え、株主還元の拡充を図る。