写真=Lotte WellfoodとOrionの社屋

OrionとLotte Wellfoodの2025年業績で、収益性の差が鮮明になった。両社とも売上高は前年を上回ったものの、営業利益はOrionが前年比2.7%増となった一方、Lotte Wellfoodは同30.3%減となった。原材料高が共通の逆風となるなか、チョコレート製品への依存度の違いが明暗を分けた。

業界によると、両社とも原材料価格の上昇、とりわけカカオ価格の急騰が収益を圧迫した。Orionは、作柄不振に伴うカカオや油脂類、ナッツ類など主要原材料の値上がりに加え、為替要因で製造原価の負担が増したと説明した。Lotte Wellfoodも、2024年に始まったカカオ価格の高騰が2025年まで続いたことが、利益減少の主因になったとしている。

カカオ価格は、主産地である西アフリカの供給不安を背景に国際的に急騰した。コートジボワールやガーナで干ばつや病害虫被害が発生し、収穫量が大きく落ち込んだためだ。国際カカオ機関(ICCO)によると、供給不足は60年ぶりの大きさとなった。価格上昇が最も目立った2024年は、1トン当たり約4200ドルだったカカオ価格が、同年12月には約1万2000ドルまで上昇した。

その後は上昇ペースが和らぎ、年末時点では1トン当たり5800ドルまで低下した。ただ、2025年上期にも1トン当たり1万1200ドルを記録するなど、高値圏で推移した。業界では、足元では1トン当たり4970ドル前後まで下落する傾向にあるとみている。

こうしたなか、商品ポートフォリオの違いが収益動向を分けた。Orionはスナック、ビスケット、パイ類が主力で、チョコレート比率は相対的に低い。一方、Lotte Wellfoodは氷菓に加え、チョコレート製品の比重が高く、原材料コスト上昇の影響をより強く受けた。

Orionの主力商品は、ポカチップやオジンオピーナッツなどのスナック、ドクターユー・バーやイェガムなどのビスケット、チョコパイやカスタードなどのパイ類だ。電子公示システムによると、2025年第3四半期の売上構成比は、スナックが31.7%、ビスケットが26.7%、パイ類が20.1%だった。チョコパイなどのチョコレート系商品はあるものの、全体としてチョコレートの構成比は高くない。

もっとも、Orionもカカオ高騰の影響と無縁ではない。主力のチョコパイは、年間売上高が国内で5800億ウォン、海外で900億ウォンに上るためだ。チョコパイの人気が高いロシアでは、5本の生産ラインの稼働率が140%を超える水準に達し、供給が追いついていない。このため同社は先月、既存の2倍の生産能力を持つ新工場棟の建設に、トベリで着手した。

一方でOrionは、売上規模の大きいポカチップなどのスナック類やゼリーの拡販にも力を入れている。海外でもパイ類以外の商品の存在感が高まりつつある。ベトナムではスナックやキャンディの新規生産ラインを稼働し、2025年に売上高680億ウォンを記録した米菓の販売拡大も進めるなど、チョコレート以外の品目の定着が進んでいるという。

Orionの関係者は、海外ですでに人気を確立したパイ類に加え、ロシアやインドでジャムやクリーム入りのパイ、ゼリーなど現地仕様商品の販売を拡大していく方針だと述べた。

これに対し、Lotte Wellfoodはチョコレート製品の売上寄与が大きく、カカオ価格の上昇が収益を大きく圧迫したとみられる。同社の代表的な商品には、ガーナ、ペペロ、モンシェル、クランキー、ABCチョコレートなどがあり、チョコレート製品が中心を占める。11日には、慶尚南道の梁山工場でカカオマス生産ライン向けのカカオ豆加工設備を新たに稼働させるなど、原料対応を進めている。

ただ、同社はこの設備投資について、主目的は品質向上であり、原材料費の削減効果は限定的だとしている。

Lotte Wellfoodの関係者は、カカオ原料価格は高騰前の平均と比べてなお約2倍の水準にあり、チョコレート製品の製造コストへの負担が大きいと説明した。そのうえで、新規ラインなどの導入により、輸入したカカオ豆を自社で加工する体制を整えることは、急激な原料価格変動への対応に一定の助けとなる可能性があるとの見方を示した。

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