写真=Golden Rabbit

出版社のGolden Rabbitは2月12日、米AI・ビッグデータ企業Palantirの技術と競争力を解説する書籍『Palantirのように解体し、つなぎ、掌握せよ』を刊行した。Palantirの中核概念である「オントロジー」を軸に、同社が蓄積してきた約20年のノウハウを読み解く内容だ。

同書は、シリコンバレーで「最も秘密主義的な企業」とも呼ばれるPalantirを取り上げる。かつてオサマ・ビン・ラディンの追跡に用いられた軍事技術が、企業活動におけるボトルネックの解消に向けた革新的なツールへと発展してきた過程を追ったとしている。

具体例としては、Tyson Foodsが78兆ウォン規模のサプライチェーンを最適化した事例や、British Petroleumが6万件の海上設備を遠隔制御した事例、Sompoが収益を880億ウォン改善した事例などを紹介。Palantirの競争力を示すケースとして位置付けている。

また著者は、Palantirのオントロジーについて、単なるDXの枠を超え、権限や意思決定の重心を変える概念だと説明する。散在するExcelファイルを集約するレベルにとどまらず、工場や部品、人員、天候といった現実世界の要素をデジタル空間に精緻に再現し、AIが発注や機械の稼働に直接関与する「行動するオペレーティングシステム(OS)」だという。

同書は、戦略レポートやコンサルティングへの依存を前提とした経営の時代は終わったと主張する。データとコードで現実を把握し、統制できる企業だけが生き残れると強調している。

著者のJung Gwang-yong氏は、法律事務所の代表弁護士で、リーガルテック企業LawDataの代表も務める。司法試験合格後は、IT、クラウドコンピューティング、サイバーフォレンジックを専門とする弁護士として活動してきた。

政府・公共機関の委託研究として、営業秘密に関する判例の全数分析などを長年手掛けており、大量の法務データの整理・体系化を主導してきたとしている。

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