TmaxTiberoは2月12日、データベース管理システム(DBMS)のマルチテナンシーにおいて、資源を共有しない方式と共有する方式の2つを軸とする戦略を本格展開すると発表した。金融・公共分野で求められる高い隔離性と、SaaS・クラウド分野で重視される運用効率の両立を狙う。
マルチテナンシーは、1つのDB基盤で複数のテナントを運用する仕組みだ。ただ、実際の導入現場では求められる要件が大きく異なるという。
金融機関や公共分野では、安定性の確保に加え、規制対応の観点からもテナント間の障害影響を遮断できる構成が重視される。一方、SaaSやクラウドサービスでは、サーバー台数や運用コストを抑えながら、迅速に拡張できる構成へのニーズが大きい。
こうした相反する要件に対し、Tiberoは単一の構成を一律に適用するのではなく、資源共有の有無に応じた2つのアプローチを提示する。
障害の波及を避ける必要がある環境や、規制要件によりテナント間の隔離を最優先するケースでは、資源を共有しない方式を中心に提案する。
一方、多数のDBを大規模に運用するケースや、サービス拡張のスピード、資源利用効率が重視される環境では、資源を共有する方式を訴求する。
Park Kyeonghee TmaxTibero代表は「マルチテナンシーは、1つの方式だけですべての顧客要件を満たすのが難しい」とコメント。「単一のマルチテナンシーモデルを一律に適用するのではなく、顧客環境に合った構成を選べるようにした。安定性と効率性という異なる要件に同時に対応していく」と述べた。
著者について