XRP保有者の損益が悪化し、平均で損失圏に入った。オンチェーン指標のSOPRも1.0を下回り、市場では弱気シグナルとして受け止められている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、XRPは2025年7月に付けた最高値3.66ドル(約549円)から62%下落し、現在は1.36ドル(約204円)で推移している。年初来の下落率は25.90%に達した。
Glassnodeのデータでは、XRPのSOPRの7日間の指数平滑移動平均(EMA)は、2025年7月の1.16から足元では0.96まで低下した。SOPRは1.0を上回れば保有者が利益を伴って売却している状態、1.0を下回れば損失を伴う売却が増えている状態を示す。0.96まで低下したことで、保有者は平均4%の損失を抱えている計算になる。
これは、市場が利益確定主体の局面から、損失を受け入れた売りが出やすい局面へ移ったことを示している。2025年にXRPが強気相場を形成した場面では、SOPRは1.10以上を維持し、利益確定の動きが優勢だった。一方、2025年7月以降は価格とSOPRがそろって下落し、地合いの悪化が鮮明になった。
The Crypto Basicは、こうした動きが2021年末から2022年初にかけての下落局面と似ていると指摘する。当時のXRPは1.30ドルから0.30ドル台まで急落し、SOPRも1.0を下回って推移した。その後、市場は長期の下落局面に入ったという。
足元のXRP市場については、分配局面を終え、投げ売り局面に移りつつある可能性があるとの見方も示された。価格が1ドル以上を維持し、SOPRが再び1.0を上回れば反発余地はあるものの、短期的な回復は容易ではないとみられている。
同メディアは、今回の下落について、単なる短期調整ではなく構造的な弱気シグナルと解釈できると伝えた。SOPRが1.0を下回った状態が続く限り、投資家は損失を受け入れて売却する可能性が高く、市場の立て直しには時間を要する見通しだ。過去にはSOPRの回復が反発のきっかけとなった例もあり、今後の指標の持ち直しが焦点となる。