データセンター向け半導体を手がけるFADUは2月12日、2025年通年の売上高が924億ウォンとなり、前年比112.4%増となったと発表した。AIデータセンター向けの高性能「Gen5」製品の量産が本格化したことが寄与した。営業赤字は617億ウォンで、前年から35%改善した。
同社によると、2025年はAIデータセンター需要の拡大を追い風に業績が改善した。2024年までは「Gen4」製品への依存が続いていたが、市場環境の変化を受けてGen5製品の立ち上がりが進んだという。NVIDIAがAIデータセンターの推論向けストレージ需要を示したことなどもあり、企業向けSSD市場は2025年下期に成長が加速したとしている。
2026年については、業績の一段の拡大を見込む。年初から複数のグローバル・ハイパースケーラーを新たな顧客として獲得しており、第1四半期は前四半期比で大幅な増収を見込む。
収益構造の改善も進んだ。SSD完成品に比べて採算性の高いコントローラーの売上構成比は、2024年の55%から2025年には70%へ上昇した。
同社は2023年以降、グローバルのNANDフラッシュメモリメーカーとの協業を軸に、コントローラー事業中心へとポートフォリオを再編してきたと説明した。
営業赤字の縮小も大きかった。2025年第4四半期には次世代「Gen6」コントローラーの開発費110億ウォンを計上したが、通期の営業赤字は617億ウォンにとどまった。前年の950億ウォンから333億ウォン改善した。販管費は前年並みの水準を維持した。
第4四半期の最終赤字は、デリバティブ評価損の影響を受けた。2025年5月に発行した転換社債について、期末時点の株価が発行時を上回ったため、デリバティブ評価損100億ウォンを金融費用として反映した。
通年の当期純損失は721億ウォンで、前年比21.2%改善した。
同社関係者は「市場でようやく当社の技術力が認められ、売上高と収益性の両面で構造的な成長局面に入った」とコメントした。その上で「開発投資が一巡しつつあり、販管費を大きく増やさずに売上高を伸ばせる局面に入っている。今後は収益性の改善がより明確になる」と述べた。