Pearl Abyssは2月12日、2025年通期決算を発表し、営業損失が148億ウォン、最終損失が76億ウォンだったと明らかにした。新作「Crimson Desert」の開発費や販促費の増加が収益を圧迫し、3期連続の最終赤字となった。足元では3月の発売を控える同タイトルに経営資源を重点配分している。
2025年10〜12月期の連結業績は、売上高が955億ウォン、営業損失が84億ウォン、純損失が144億ウォンだった。売上高は前四半期比10.6%減、前年同期比0.2%減となった。
通期の売上高は3656億ウォンで、前年比6.8%増だった。一方、営業損益と最終損益はともに赤字となった。営業損失は前年の123億ウォンから赤字幅が拡大した。
CFOは同日の決算説明会で、「2026年1〜3月期も『Black Desert』と『EVE』の安定運営を続けながら、『Crimson Desert』の発売成功に向けて最後まで注力する」と述べた。
Black Desertは減収、EVEは拡大
10〜12月期のIP別売上高は、Black Desert IPが630億ウォンで前四半期比20.8%減だった。CFOは「新シーズンと新クラスを投入したものの、前四半期の大型アップデートの反動で売上は鈍化した」と説明した。
一方、EVE IPの売上高は273億ウォンで、前四半期比30.8%増となった。CFOは「拡張パック『Catalyst』の投入でユーザーの活性化が進み、コロナ禍以降で四半期ベースの最高売上を記録した」と述べた。
10〜12月期の地域別売上構成比は、韓国が16%、アジアが18%、北米・欧州が66%。プラットフォーム別ではPCが82%、モバイルが13%、コンソールが5%だった。
Pearl Abyssは2025年にBlack Desertで新地域や新クラスを追加し、PlayStation 5版とXbox Series X|S版も投入した。Black Desert Mobileは10〜12月期に新シーズン開始と「朝の国」シリーズ拡張が寄与し、売上が伸びた。CFOは「Black Desertの売上はサービス開始から11年目でも前年比で小幅増となり、長寿タイトルとしての地位を維持した」と強調した。
「Crimson Desert」はウィッシュリスト200万件超
Pearl Abyssは3月20日に「Crimson Desert」をグローバルで同時発売する予定だ。同タイトルはSteamなど主要プラットフォームでウィッシュリスト登録数が200万件を超え、注目作として期待を集めている。
代表は「『Crimson Desert』は2019年のG-STARで初公開して以降、約7年の開発期間を経て来月の発売を迎える」としたうえで、「SonyやEpic Games Storeなど、多くのグローバルメディアパートナーが今年の期待作に挙げており、期待感は高まり続けている」と語った。
また代表は「マスターアップ発表後はパートナー各社との協業やメディアインタビューを通じて期待を高めている」とし、「2月末からはグローバルメディアやインフルエンサー向けのプレビューイベントを開き、これまで公開していないさまざまなコンテンツを披露する予定だ」と述べた。
CFOは「1〜3月期は発売が迫っており、メディアとの協業など販売に直結する多様なマーケティング施策を進めているため、関連費用は平常時より増える」と説明。一方で「発売後は販促費が四半期平均水準まで低下する見通しで、通期ベースでは大きな負担にはならない」との見方を示した。
「DokeV」は年内に開発状況を公表へ
サービス開始から12周年を迎えたBlack Desertは、1〜3月期に錬金石の改編などコンテンツ改善を進めるほか、北米・欧州で10周年の大型イベントを実施する予定だ。Black Desert Mobileではサービス8周年に合わせ、グラフィックスやシステム、プレイ環境全般を刷新する大規模リマスターを進める。
次回作「DokeV」については、年内の適切な時期に開発状況を公開する予定だ。代表は「BlackSpace Engineを基盤にアセットを迅速に積み上げている」としたうえで、「『Crimson Desert』発売後には多くの開発人員をDokeVチームに振り向け、開発を加速させる」と述べた。
代表はDokeVの発売時期について、「『Crimson Desert』の発売準備の経験を踏まえると、ゲーム完成後も少なくとも約1年の準備期間が必要だった」と説明。そのうえで、「『Crimson Desert』発売後、約2年の時間が必要になるとみている」と述べた。
さらに「BlackSpace Engineが安定化の段階に入ったことで、DokeVからはゲーム開発そのものに集中できる環境が整った」とし、「『Crimson Desert』の後はDokeVとPlan 8を順次投入し、市場ニーズに応じてDLCやマルチプレイなどの拡張も進める計画だ」と付け加えた。