Samsung Displayは2月12日、QD-OLED向けの新たな技術ブランド「QD-OLED Penta Tandem」を発表し、商標登録を完了したと明らかにした。青色OLEDの積層を従来の4層から5層に増やしたのが特徴で、発光効率は1.3倍、寿命は2倍に向上したとしている。2026年には全サイズ帯の製品群に展開する計画だ。
Penta Tandemは、プレミアムモニターやテレビ向けQD-OLEDパネルに適用する5層の有機材料発光構造だ。Samsung Displayは、新ブランドの立ち上げを通じて、同技術の差別化ポイントを明確に打ち出す考えだ。
QD-OLEDは、量子ドットを使って色を表現するディスプレイ技術で、光源には青色OLEDを用いる。Samsung Displayは2025年から、青色OLEDの積層構造を4層から5層へと切り替えた。最新の有機材料を採用することで、高画質、高効率、高輝度を実現したとしている。
同社によると、Penta Tandemは従来の4層構造を採用した製品に比べ、発光効率が1.3倍、寿命が2倍に伸びた。積層数の増加によって光効率が高まり、同じ消費電力でより高い輝度を実現できるほか、同等の輝度をより低い消費電力で確保できるという。
Penta Tandemを適用した製品の最大画面輝度は、テレビ向けがOPR 3%基準で4500ニト、モニター向けが1300ニト。31.5型UHDモニターでは、True Black 500認証を取得した製品にSamsung DisplayのPenta Tandemパネルが採用されたとしている。
製品展開も広げる。2025年には27型UHDに適用し、2026年初めには31.5型UHDと34型WQHDに拡大する計画。さらに2026年下半期には49型デュアルQHDにも展開する。テレビ向けでは、2025年から主要顧客のOLEDラインアップの最上位モデルに採用されているという。2026年には全サイズ帯へ拡大し、主要顧客のフラッグシップ製品に供給する方針だ。
Samsung Display大形ディスプレイ事業部の戦略マーケティングチーム長、チョン・ヨンウク常務は「有機材料の積層技術は、単に層数を増やせばよいものではなく、どの材料をどの厚みで、どのように組み合わせて積むかというノウハウの集積が必要だ」とコメントした。
その上で「2021年以降、およそ5年にわたって蓄積してきたQD-OLEDの量産経験を集約したPenta Tandemは、QD-OLEDのプレミアム性を訴求したい顧客にとって有力な選択肢になる」と述べた。