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Bitcoinが6万ドル台まで急落し、中長期の評価指標では割安圏に近づいたとの見方が出ている。一方、短期のテクニカル指標には、なお下押し余地を示すものもあり、相場の底入れを見極める局面が続いている。

Cointelegraphによると、Bitcoinは10日(現地時間)、6万9000ドルを下回る水準で推移した。短期的な調整が続く一方、オンチェーン指標や長期価格モデルでは、中長期の下値支持帯に入った可能性が意識されている。

オンチェーン指標の「実現価格(Realized Price)」は現在、約5万5000ドルとされる。これは、すべてのBitcoinが最後に移動した時点の平均取得単価を示す指標だ。

これに対し、将来時点に調整した「シフト実現価格(shifted realized price)」は約4万2000ドルと集計された。過去のデータでは、この水準を再テストした後、6〜8カ月ほどのもみ合いを経て強い上昇局面に移行するパターンが繰り返されてきたという。

実際、過去に同水準から反発した局面では、Bitcoin価格が平均170〜220%上昇したとされる。この値動きを当てはめれば、次の強気相場で15万ドルを超える可能性もあるとの見方が出ている。

ジオバンニ・サントスタシが提唱する「Power Law Quantile」モデルも、足元のBitcoin価格が長期の対数トレンドにおける下位14〜15%付近にあると分析した。同モデルによる5%パーセンタイルは過去の長期サイクルの底値圏と重なっており、現在は5万〜6万2000ドルのレンジに位置するとしている。

この価格帯は、前述の実現価格帯とも重なる。統計的にみて、買い場となりやすいゾーンが形成されている可能性を示すという。

もっとも、すべての指標が底打ちを示しているわけではない。テクニカル分析の一部では、Bitcoinが週足の相対力指数(RSI)37を下回った後、平均31%の追加下落が生じた例があるとされる。

最近のサイクルでは、40〜43%の調整を経て底を付けたケースが多いことを踏まえると、5万2000ドル近辺まで下落余地があるとの見方もある。さらに、Bitcoinの金建て価値を示すBTC/金(XAU)比率が、過去に弱気転換を示唆した15〜16の水準を下回ったことで、3万8000〜4万ドルまで調整が深まる可能性も指摘されている。

足元の6万ドル台は、長期の価値指標では買い場として意識されやすい水準に近づいている半面、短期的にはなお大きな変動余地を残す。市場がこの水準を構造的な底とみなすのか、それとも追加調整を経て反発に向かうのか、今後数カ月の値動きが焦点となりそうだ。

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