XRP Ledger(XRPL)の開発者バードが、XRPを10ドルや27ドルなどの水準で段階的に売却する方針を示し、コミュニティ内で議論を呼んでいる。長期保有を支持する声がある一方、ボラティリティの高い暗号資産市場では分割して利益を確定するのが合理的だとする見方も出ている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは10日(現地時間)、バードがX(旧Twitter)への投稿で、自身のXRP売却方針を明らかにしたと報じた。投稿では、「なぜ27ドルでXRPを売るのか」との問いに対し、10ドル、27ドル、さらにそれ以上の水準で段階的に利益確定する考えを示したという。
バードは、利益確定は計画的で必要な判断だと説明した。この5年間、暗号資産が自身の生活の中心になってきたとしたうえで、今後は資産の一部を現金やRLUSDに移し、住宅購入や家族を支えるための生活基盤を整えたいと述べた。
また、過去に利益確定の機会を逃したことを大きな後悔として挙げ、利益確定は裏切りではなく「規律」だと強調した。価格上昇そのものではなく、生活を実質的に改善することが目的だとしている。
一方で、XRPの足元の価格は約1.43ドル(約215円)にとどまっており、27ドルでの売却戦略は現実味に乏しいとの見方もある。コミュニティの一部からは、「4ドルや10ドルにもまだ届いていない局面で売却目標を論じるのは早い」との指摘が上がった。
これに対し、バードの方針をリスク管理の観点から評価する声も少なくない。値動きの大きい市場では、あらかじめ目標価格を定め、段階的に利益を確保する戦略は合理的だという主張だ。
コミュニティのアーサーは、XRPが今後5〜10年で100ドル(約1万5000円)に達する可能性があるとの見方を示しつつ、10ドル近辺で一部を利益確定する判断は妥当だと述べた。
別のユーザー、マジク・マットは、直近6カ月で下落局面が繰り返されてきた点を踏まえ、分割売却によって下落時の買い戻し余地を確保する戦略が必要だと主張した。段階的な利益確定が有効だという立場だ。
具体的な売却比率に踏み込む意見も出ている。JRビーストは、保有分の10%ずつを4回に分けて売却しつつ、少なくとも60%は長期保有に回す案を共有した。セイント・ストリートも、全体の80%を長期保有し、一部のみを売却する構成が合理的だとの考えを示した。
一方、売却自体の必要性が今後薄れる可能性を指摘する声もある。Xのユーザー「naivetyisbliss」は、将来的に収益を生むサービスが活性化すれば、売却しなくても保有を続ける選択肢が広がると主張した。
同ユーザーは、例えばXRPが25ドル(約3750円)の時点で1万XRPを保有し、年3%の収益を得られる仕組みがあれば、売却より保有の方が有利になり得ると説明した。50ドル(約7500円)を超える局面では、長期保有の魅力が一段と高まるとの見方も示している。