Cadence Design Systemsは、半導体の設計・検証向けAI「ChipStack」を発表した。コード作成からテストベンチ生成、回帰テストの調整、デバッグ、自動修正までを支援する。SiliconANGLEが10日(現地時間)に報じた。
Cadenceによると、ChipStackはチップ設計エンジニアの生産性を10倍に高めることを目指すAI「スーパーエージェント」だ。設計・検証業務をまたいで活用できる点を特徴とする。
ChipStackは単体のAIエージェントではなく、IP設計、検証、システム・オン・チップ(SoC)統合、デバッグといった複数の機能を統合的に制御する仕組みとして位置付けられる。Cadenceは、設計文書やブロック図、波形、タイミング関係を解析し、不具合を自動で検出・修正できるとしている。
同社はChipStackによって、チップ設計と検証の自動化を進める考えだ。ChipStackは、Cadenceの最適化AIやAIアシスタント製品群と統合して提供する。
エンジニアがAIシステムに設計仕様を入力すると、AIがテスト計画を自動生成し、シミュレーションを実行したうえでログや波形を分析する。Cadenceは、エンジニアがAIに指示を出しながら成果物を確認する、若手エンジニアを指導するような役割を担うようになると説明している。
ChipStackは、クラウド、ハイブリッド、オンプレミスの各環境で展開可能だ。Cadenceによると、NVIDIA、Altera、Tenstorrentなどの主要企業が導入を進めているという。