韓国バッテリー産業協会は2月11日、POSCO Future Mのオム・ギチョン社長を第9代会長に選任したと発表した。任期は2年。オム氏は就任に合わせ、素材・部品・装備を含む供給網の強化やバッテリー用途の拡大、次世代技術の確保など4つの重点課題を打ち出した。
協会は同日、ソウル市内のホテルで2026年の理事会・総会を開催し、オム氏の会長選任を決めた。
オム新会長は就任あいさつで、バッテリー産業が大きな転換点を迎える中で重責を担うことになり、強い責任を感じていると述べた。そのうえで、セル中心の成長段階を越え、素材・部品・装備まで含めた有機的なバリューチェーンへ高度化していく必要があると強調した。
また、バッテリーの活用領域についても、電気自動車にとどまらず、エネルギー貯蔵装置(ESS)、ロボット、ドローン、防衛産業など今後の戦略産業全般へ広げ、産業の再成長につなげる考えを示した。
任期中の重点課題としてはまず、素材・部品・装備を軸とする供給網エコシステムを強化し、グローバル競争力を高める方針を示した。あわせて、重要鉱物・素材の国産化と調達先の多角化を進め、供給網競争力の向上を通じて経済安全保障を強化するとした。
このほか、セルメーカーと素材メーカーの信頼に基づく協力体制の定着や、次世代技術の確保、AIを活用した製造革新にも注力する考えを示した。将来の競争力を支える土台を固める狙いだ。
オム氏は、会員企業の声に常に耳を傾け、現場に寄り添うパートナーとして協会を運営していくと表明した。業界が結束し、グローバル市場で確固たる地位を築けるよう、協会が産業界の求心点としての役割を果たすとも述べた。
協会は今回の総会で、二次電池・特殊電池メーカーのVitzrocellを副会長社に、バッテリー・ファウンドリー企業のJRエネルギーソリューションを理事社に新たに選任した。これにより、会長団の参加企業は25社に拡大した。
会長団は、会長1社、副会長14社、理事8社、監事1社、常勤役員2人で構成される。