NEOWIZは2月10日、2025年通期の営業利益が600億ウォンとなり、前年比82.2%増だったと発表した。売上高は4327億ウォンで前年比18%増、純利益は458億ウォンと黒字転換した。PC・コンソールとモバイルの両事業が伸び、収益改善を後押しした。
同社は、PC・コンソールとモバイルを軸とする事業ポートフォリオの多角化が業績拡大につながったと説明した。PC・コンソールでは「Pの嘘」がグローバルで主力タイトルとして定着したほか、「Shape of Dreams」などの新作も寄与し、収益性を押し上げた。
モバイルでは「BrownDust2」など既存IPが堅調に推移し、収益源の分散が進んだ。「Pの嘘:序曲」は、ゴールデン・ジョイスティック・アワードやニューヨーク・ゲーム・アワードなどで「ベスト拡張パック」部門を受賞し、IP競争力の高さを示したという。「DJMAX RESPECT V」も「Blue Archive」などとのコラボDLCが好調で、過去最高の売上を更新した。
2025年10~12月期の売上高は1063億ウォンで、前年同期比18.6%増だった。一方、営業利益は47億ウォンで同31.7%減、純利益は19億ウォンと黒字転換した。
10~12月期のPC・コンソール部門売上高は459億ウォンで、前年同期比22%増となった。9月発売の「Shape of Dreams」が累計販売100万本を突破するなど新作が寄与した。ただ、「Pの嘘:序曲」の初期販売効果が一巡し、前四半期比では22%減少した。
同期間のモバイル部門売上高は477億ウォンで、前年同期比11%増、前四半期比18%減だった。「BrownDust2」は2周年アップデートの反動に加え、12月売上の一部計上繰り延べもあり前四半期比で減収となった。ただ、12月16日に始まった2.5周年イベントは2周年時を上回る実績を記録しており、ユーザー指標も堅調に推移しているという。
NEOWIZは2026年、ナラティブ重視のIPへの投資を強化し、新作確保とファン基盤の拡大を通じてグローバル展開を本格化する方針だ。「Shape of Dreams」に続き、市場の注目を集めるインディーゲーム「Hello Seoul: Itaewon」を下半期に投入する予定で、追加ラインアップの拡充も続ける。
「BrownDust2」と「DJMAX RESPECT V」では、ファン基盤を軸にオフラインでの接点拡大を進める。ポップアップストアやコンサートなどファン向け施策を強化し、ライブサービス型タイトルの収益性向上を目指す。
また、Round8 Studioを中核に構築した開発パイプラインを基に、新作開発も加速する。グローバルで関心の高い「Pの嘘」次回作については、開発リソースを集中し、本格開発に着手した。このほかの新作やパブリッシング案件についても、開発進捗に合わせて順次公開する予定だ。
一方で、NEOWIZは中長期の株主還元策も進める。1月に公表した方針に基づき、2025年の営業利益の20%に当たる約120億ウォンを自己株式の取得・消却と配当に充てる計画だ。株主還元と成長投資のバランスを維持し、持続的な企業価値の向上を図るとしている。具体的な実施計画は3月の定時株主総会で最終決定する。