予測市場の未決済建玉(OI)が初めて10億ドルを突破した。市場の流動性改善と利用者の増加を背景に、PolymarketとKalshiが取引をけん引しており、新興プラットフォームの参入も広がっている。
CryptoPolitanが9日(現地時間)、DeFi Llamaのデータを引用して報じたところによると、予測市場全体の未決済建玉は10億6600万ドルに達した。このうち5億6400万ドルは取引ポジションに充てられている。市場拡大が続くなか、未決済建玉は2024年の一時的な急増局面と比べても、高い活動水準を維持しているという。
予測市場は、一般的な取引所に比べれば流動性はなお限定的だが、未決済建玉は大幅に増加しており、主要な分散型取引所と競合する可能性も指摘されている。直近3カ月は新規ウォレットの流入と市場の多様化が進み、成長ペースが一段と加速した。
足元では、スーパーボウルの結果を巡る予測が取引の中心になる公算が大きい。冬季五輪関連の取引も活発で、メダル予測市場では400万ドルの取引が確認された。Polymarketではイベント系と政治関連が主要カテゴリーを占め、ビットコインの15分ごとの価格を予測するような短期取引も増えている。
プラットフォームごとに商品構成の違いも鮮明だ。Kalshiはスポーツ予測に強みを持ち、スポーツベッティングに近い商品構成となっている。一方のPolymarketは、ドナルド・トランプ関連の予測を含め、より幅広いカテゴリーを取り扱っている。
予測市場は、暗号資産取引の代替先となる可能性もある。PolymarketとKalshiが高い取引高を記録する一方、競合のOpinionは低水準にとどまっており、市場内の差別化は一段と進んでいる。予測市場は相場操作を受けにくい点が強みとされ、多くのプラットフォームでは法定通貨連動型やUSDCなど、規制下にあるステーブルコインが活用されている。