決済プラットフォーム大手のStripeが、買収したステーブルコイン基盤企業Bridgeを通じて展開しているカード事業の一部を停止した。The Informationによると、不正利用の疑いがある申し込みが確認されたことを受け、Fuse向けの新規カードプログラムを一時停止したという。
Stripeはこれに先立ち、暗号資産の保管、取引、決済に対応するウォレット機能を備えた「Bridgeステーブルコインカード」を導入していた。1月には暗号資産企業Fuseと提携し、同カードの一般提供も開始していた。
しかしその後、StripeはFuseの新規カードプログラムに不審な顧客申請が大量に流入していることを把握し、受け付けを停止した。
The Informationによれば、StripeはBridgeを通じ、ステーブルコインを活用したプリペイドカード商品の展開を進めており、主に中南米とアフリカで提携先の拡大を図っていた。
一方で、ステーブルコインを基盤とする越境決済インフラの構築というStripeの構想には、制裁リスクや銀行パートナーとの関係維持といった現実的な課題も浮上している。
Bridgeは、決済システムの中核を担う銀行との信頼関係を維持するため、高リスク地域や業種に対する制限を強化している。ベネズエラの顧客を遮断したほか、武器、貴金属、ぜいたく品などの業種も新たに制限対象に加えた。ベネズエラの利用者との取引を巡り、米国の制裁リスクが問題化したことを受けた対応としている。
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