Shinsung STは2月9日、ポーランド子会社の設備投資向け借入金に対し、730万ユーロの債務保証を行うと発表した。保証額は自己資本の12.3%に相当する。欧州の電気自動車(EV)市場の回復を見据え、同社は約126億ウォンを投じて生産能力を引き上げる。
今回の債務保証は、ポーランド子会社がLG Energy Solutionのポーランド工場向けに供給するバッテリーモジュール部品の受注拡大に対応するため。設備投資資金を安定的に確保し、現地生産を増強する。Shinsung STは同拠点で、グローバル完成車メーカー向けバッテリーモジュール部品を量産している。
同社によると、欧州EV市場では需要回復への期待が高まっている。ドイツが今年からEV購入補助金を最大6000ユーロまで再開する方針を示したほか、政策支援や規制強化を背景に、冷え込んでいた需要の持ち直しが見込まれるためだ。排出ガス規制も今年から段階的に適用される予定で、完成車メーカーのEV生産計画は前倒しで進む可能性があるという。
一方、米ケンタッキー子会社では、ESS市場で主要トレンドとなっている水冷式熱マネジメント製品の製造ライン整備を進めてきた。2025年1月の3500万ドル規模の債務保証に続き、最近では原材料の調達や量産初期の歩留まり安定化を目的に1000万ドルの増資も実施しており、本格量産に向けた準備を進めている。
Shinsung STの関係者は、「今回のプロジェクトに関連して大規模受注を確保している」と説明した。その上で、ポーランド子会社では生産ラインの自動化と高度化を進め、顧客需要に先行対応する方針を示した。
また、「米ケンタッキー子会社はESS部品の比重を高め、ポーランド子会社はEV部品を軸に事業を拡大する」とし、「北米と欧州の二大市場で二次電池部品の供給体制を強化していく」と述べた。