暗号資産相場が下落するなか、XRPの軟調さが目立っている。週間では一時13.31%下落し、時価総額も高値から大きく縮小した。市場では、大口投資家(クジラ)が価格を抑え込んでいるとの見方が出ている一方、裏付けは確認されておらず、慎重な見方も残っている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが6日に報じたところによると、XRPは週間で一時13.31%下落した。下落率はイーサリアム(15%安)に近い水準で、BNB(12%安)やCardano(8%安)を上回った。
XRPは一時、1.3ドル近辺の支持線を維持できるかが焦点となった。市場では、XRPがビットコインやイーサリアムに対する競合上の脅威とみなされ、クジラが意図的に価格を押し下げているとの見方も浮上している。
ソフトウェアエンジニアでXRPコミュニティ関係者のビンセント・バン・コード(Vincent Van Code)氏は、「XRPが最大の脅威と見なされているため、クジラがこれを抑え込もうとしている動きが見える」と主張した。
実際、XRPの時価総額は2月1日に一時1000億ドルを下回った。2025年7月の最高値である2160億ドルからは、1330億ドル縮小した計算になる。
これに対し、BNBはXRPを上回る規模があるにもかかわらず、時価総額の減少は120億ドルにとどまった。Cardanoの減少幅も14億8000万ドルだった。
XRP/ビットコインの通貨ペアが急落したことについても、クジラの資金移動が背景にあるとする声がある。バン・コード氏は「これは純粋な操作だが、彼らにとっても大きなコストがかかる」と述べた。
Binance創業者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏を含む大口投資家が、ビットコインの優位維持に動いているとの分析もある。CZ氏は昨年、自身のポートフォリオの98.5%がBNBで、ビットコインは1.3%にすぎないと明らかにしていた。
一方で、バン・コード氏は「ビットコインの部族主義は毒性が強い」としたうえで、「XRPは徐々に地位を広げている」との見方を示した。
もっとも、市場ではクジラ介入説が事実として確認されたわけではないとして、慎重な声も出ている。ボラティリティが高い局面では、特定銘柄の値動きが相対的に大きくなることは珍しくなく、短期的な需給や投資家心理が重なることで下落幅が広がる可能性があるためだ。
とりわけ主要な支持線を割り込む局面では、損切りやレバレッジポジションの解消が重なり、下落が一気に加速しやすい。
目先の焦点は、XRPが支持線を回復できるか、またXRP/ビットコインがさらに弱含むかにある。投資家は、大口ウォレットの資金移動や出来高の変化に加え、市場全体でリスク選好が戻るかどうかを見極めようとしている。