XRPは2月5日の急落局面で一時1.11ドル(約167円)まで下落し、約15カ月ぶりの安値を付けた。その後は1.4ドル台まで持ち直したものの、先行きにはなお不透明感が残っている。一方で、市場では今回の下げを押し目買いの機会とみる向きも出ている。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、XRPは2月5日に1日で19.6%下落。その後も下げが続き、一時1.11ドルまで値を下げた。これは2024年11月の上昇局面以降で最も低い水準という。その後は反発し、1.4ドル台を回復したが、上昇基調が定着するかは見通しにくい。
今回の下落は、近年の急落局面の中でも大きい部類に入る。2月5日の下落率は、2021年5月19日の33.43%安以来で最大の1日下落率となった。2022年5月のTerraショック時の19.19%安、同年11月のFTXショック時の18.43%安も上回った。
足元の値動きについては、いったん調整を経た後、XRPが年末に1.84ドルで引け、2026年1月初旬には2.41ドルまで戻したものの、その後は再び下落基調に転じた流れも急落の背景として指摘されている。
もっとも、急落が投資家心理を冷やす一方で、一部の市場参加者は安値圏での買い場と受け止めている。市場分析会社Santimentは、今回の下落局面でクジラ投資家がXRPを買い集めたと指摘した。急落後に価格が1.4ドル超へ切り返したことについても、安値拾いの資金が一部流入した可能性を示すとの見方がある。
市場では、安値圏でどれだけXRPを確保できるかが将来の収益を左右するとの見方も出ている。XRPが過去最高値の3.66ドルまで回復すると仮定した場合、評価額100万ドル(約1億5000万円)に達するには27万3224XRPが必要になる。1.11ドルで取得する場合の必要投資額は約30万3000ドル(約4545万円)、1.39ドルでは約37万9000ドル(約5685万円)となる試算だ。
投資額ごとの差も大きい。例えば5万ドル(約750万円)を投じる場合、XRP価格が3ドルなら取得できるのは約1万6666XRPにとどまるが、1.11ドルまで下がれば約4万5000XRPを確保できる。1.39ドルで推移している局面では、同じ5万ドルでも購入量は約3万5971XRPまで減る。
下落局面では取得枚数を増やせる半面、その後の戻りの速さと上昇幅によって投資成果は大きく変わる。投資家の関心はXRPの中長期的な回復力に向かっているが、値動きの荒い相場が続く中、短期的な価格動向を巡る不確実性はなお高い。