TrillionLabsは2月9日、環境の因果関係を学習し、将来の変化をシミュレーションするモバイル世界モデル「gWorld-32B」を開発したと発表した。
gWorld-32Bは、モバイル環境でユーザーのタッチ入力に応じた次の画面状態をリアルタイムで再現するモデルだ。従来の世界モデルが次画面をピクセル単位で生成していたため、文字のつぶれや形状の歪みが生じやすかったのに対し、gWorld-32Bはそれを実行可能なWebコード(HTML・CSS)として予測する。
同社によると、この方式でレンダリング失敗率を1%未満に抑え、テキストやアイコンを歪みなく鮮明に表示できるという。GUI予測では、パラメータ数が50倍超の大規模AIモデル「Llama-4-402B」を上回る性能を示したとしている。
また、韓国のベンチマーク「KApps」で、追加学習なしでタスクを処理するゼロショット性能を確認した。TrillionLabsは、この結果について、グローバル汎用モデルと比べて韓国市場特有のアプリ環境やUI構造に最適化されていることを示すものだと説明している。
同社は今後、この技術をモバイルエージェントやアプリの自動テスト、顧客対応の自動化などに順次展開する計画だ。
シン・ジェミンCEOは「問答型AIを超え、複雑な環境で自ら行動する『実行型AI』の時代が到来した」とコメント。「ロボティクスや公共サービスの自動化など幅広い分野で、韓国のAI主権と産業競争力の強化につながることを期待している」と述べた。
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