Trump Mobileが、スマートフォン「T1」を披露した。米メディアのThe Vergeが2月6日(現地時間)に報じた。投入は当初計画から約6カ月遅れており、デザインや仕様の見直しに加え、価格の引き上げも見込まれている。発売時期については、なお不透明なままだ。
The Vergeによると、T1は初期デザインから外観を変更した。iPhoneに似ていたカメラ配置は、縦に並ぶ3眼構成に改められたという。仕様面でも一部調整が入った。
発売予定モデルはQualcommのSnapdragon 7シリーズを採用し、5000mAhのバッテリー、512GBのストレージを搭載する。最大1TBのmicroSDカードにも対応する。カメラは前後とも5000万画素に更新され、超広角レンズと望遠レンズを備える可能性もあるが、詳細は明らかになっていない。
価格は当初の499ドルから引き上げる見通しだ。Trump Mobileは品質向上を理由に挙げている。既存の予約者には499ドルを適用する一方、新規購入者には値上げ後の価格を適用する方針という。価格は1000ドル未満に収まるとされる。
同社は「最上位スマートフォンに匹敵する性能」をうたう。ただ、The Vergeは、実際のカメラ性能に加え、防水性能やワイヤレス充電への対応有無などはなお不透明だと伝えている。
製造体制も論点となっている。Trump Mobileは、マイアミで最終組み立てを行うとしているが、部品の生産地は明らかにしていない。中国以外の「友好国」で生産すると説明するにとどまっており、「米国製」を打ち出しながらも、米国内で担う工程は最終組み立てに限られる形だ。
Trump Mobileは当初、昨年8月または9月の投入を予告していたが、その後2025年末へ延期した。公式サイトでも現在、「今年末」の発売を案内しているが、The Vergeはその見通しを額面通りには受け取りにくいとの見方を示している。
米国製スマートフォンを掲げて登場したT1だが、実際の発売までにはなお不確実性が残っている。