自動車大手のStellantisは、220億ユーロ(260億ドル)の事業再編損失を計上した。これを受け、同社株は急落。6日のミラノ市場では前日比25%安、ニューヨーク市場でも23%安となった。
CNBCによると、巨額損失の背景には、EVシフトを急ぎすぎたことがあるという。最高経営責任者(CEO)のアントニオ・フィローサ氏は、「電動化の進展ペースを過度に楽観視し、実際の消費者需要とのずれが生じた」と説明。「過去の経営上の失敗も今回の費用に反映された」と述べた。
Stellantisは、EV開発を主導する姿勢は維持する一方、今後の電動化戦略については需要を見極めながら進め方を調整すると明らかにした。あわせて、カナダの電池合弁会社NextStar Energyに保有する49%持ち分をLG Energy Solutionに売却する方針も示した。
同社は2025年に純損失を見込んでおり、2026年の配当は見送る。最大50億ユーロのハイブリッド債を発行し、財務基盤を強化する計画だ。2026年の業績目標としては、売上高で1桁台の中程度の増収、営業利益率の小幅改善を掲げた。
Stellantisは昨年、米国に4年間で130億ドルを投資する計画を発表している。米国市場でのシェアは下期に7.9%へ上昇し、欧州市場では引き続き2位を維持しているという。
同社は26日に、2025年通期実績を発表する予定だ。
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