Waymoは6日(現地時間)、自動運転の安全性検証に活用する生成モデル「Waymo World Model」を発表した。Google DeepMindの世界モデル「Genie 3」をベースに、極端な気象条件や野生動物との遭遇といった、実環境では収集が難しい状況も含めた大規模な3Dシミュレーションを生成できるという。
同社は公式ブログで、Waymo World Modelを同社のAIエコシステムにおける安全性検証の中核技術と位置付けた。
このモデルは、現実的でインタラクティブな3D環境を生成するDeepMindの汎用世界モデル「Genie 3」を基盤とし、実走行環境の複雑さや過酷な条件に対応できるよう調整したとしている。
Waymoによると、「Genie 3」が持つ幅広い世界知識を活用することで、竜巻のような極端気象や野生動物との遭遇など、現実の走行データでは大量収集が難しいまれな事象までシミュレーションできる。
エンジニアは、自然言語のプロンプトや運転入力、シーンのレイアウトを通じてシミュレーションを制御できる。生成される出力には、カメラやLiDARを含む高忠実度のマルチセンサーデータも含まれる。
Waymoは、従来のシミュレーションは実際の道路走行データに依存するため、検証できる事例が限られていたと説明する。一方で、「Genie 3」を基盤とする手法では、車両が実際には観測していない状況も再現し、検証対象を広げられるとしている。
さらに、2D動画から学習した世界知識を、Waymoのハードウェアに適した3DのLiDAR出力へ変換する追加の学習工程を取り入れた。これにより、日常的な走行環境からロングテールのシナリオまで幅広く再現できるという。
Waymoは、この技術によって極端な天候や自然災害下におけるロボタクシーの対応能力を、より精密に検証できるようになるとしている。