国家AI戦略委員会のイム・ムニョン副委員長は、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビで現地政府高官や投資企業幹部と相次いで会談し、韓国とUAEによる「AI・デジタル未来同盟」の具体化に向けた協議を進めた。
イム副委員長は、ドバイで開かれた世界政府サミット(WGS)への出席後、2月5日にアブダビへ移動した。現地ではAI投資会社MGXや政府能力強化省(DGE)の高官と会い、ソブリンAI、公共AX、スマート物流を中心とする協力案件を協議した。
今回の訪問は、2025年11月のイ・ジェミョン大統領によるUAE国賓訪問と、2026年1月のカルドゥーン・アル・ムバラク氏(アブダビ行政庁長官)の訪韓を通じて強化された「韓国・UAE特別戦略的パートナーシップ」を、具体的な事業連携につなげる後続対応に位置付けられる。
イム副委員長は5日午後、MGXのデイビッド・スコット最高戦略責任者(CSO)と面談し、両国主導によるソブリンAIエコシステムの構築策を協議した。
会談では、AIインフラ・半導体、エネルギーミックス・電力網、フィジカルAI・港湾物流、ヘルスケア、責任あるAIの5分野に設けたワーキンググループに加え、新たに宇宙協力ワーキンググループでも議論を加速させる必要があるとの認識を共有した。あわせて、韓国のAI企業の技術力を直接確認するため、「AI投資使節団」の相互派遣を早期に進めることで一致した。
この後、イム副委員長はアブダビの公共サービス改革拠点「タム・ファクトリー」を訪問し、DGEのアフメド・タミム・アル・クタップ議長と面談した。両氏は、公共AXの目標はAIを基盤に高精度で質の高い行政サービスを提供する「AIネイティブ政府」への転換にあるとの認識で一致した。
イム副委員長はまた、UAEに進出している韓国企業や公共機関の関係者、今回の訪問に同行したAI・宇宙関連企業の関係者と夕食懇談会を開いた。最終日の6日にはハリーファ港を視察し、韓国型スマート港湾の運営・自動化技術を軸とする共同事業の発掘に向け、協議を続ける考えを示した。
イム副委員長は「今回の訪問は、ソブリンAIから公共サービス改革、スマート物流に至るまで、韓国とUAEのAI・宇宙分野の実質協力の骨格を築く契機になった」と述べた。その上で、「国内企業が世界の未来産業で主導的な役割を果たせるよう、後続措置を迅速に進める」とした。