AIチップ開発を手掛けるCerebrasが、ウエハースケールAIチップ事業の拡大に向けて10億ドルを追加調達した。今回の資金調達で企業価値は230億ドルとなった。SiliconANGLEが4日、報じた。
増資はTiger Globalが主導し、AMD、Fidelity Management、AlphaWave Globalなど既存投資家が参加した。
Cerebrasはこのところ、OpenAIと総額100億ドル規模のAIハードウェア供給契約を結んだことでも注目を集めている。主力製品の「WSE-3」は4兆個のトランジスタを集積し、同社によればNVIDIAの「Blackwell B200」と比べて19倍の処理性能を持つという。
44GBのSRAMも内蔵しており、データ転送の遅延を抑えられる点も特徴だ。これにより、AIモデルの処理効率向上につながるとしている。
ウエハースケール・チップは製造難度が高く、従来の半導体メーカーが本格的に手掛けてこなかった分野とされる。これに対しCerebrasは、WSE-3を90万個のコアに分割し、欠陥部分を避けてデータを迂回させる仕組みによって、製造上の課題を克服したと説明してきた。
同社は昨年IPOを申請したが、事業成長のスピードを十分に反映できないとして申請を取り下げた経緯がある。早ければ今年第2四半期にもIPOを再申請する方針だ。
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