LG Energy Solutionは2月6日、カナダの合弁会社NextStar Energyについて、Stellantisが保有する49%の持分を取得し、完全子会社化すると発表した。これにより同社は、北米の蓄電システム(ESS)向け電池事業の強化を進め、ESS電池の生産拠点を3拠点体制とする。
取得完了後、NextStar EnergyはLG Energy Solutionの100%子会社となる。カナダ工場は2025年11月からESS向け電池の生産を始めており、同社の北米ESS事業における中核生産拠点となる見通しだ。
LG Energy Solutionは、このカナダ工場を軸に、2026年の北米ESS電池の生産能力を2倍に引き上げ、売上高も3倍以上に拡大する計画としている。
また同社は、カナダ政府の投資補助金に加え、米国のAMPC(先進製造生産クレジット)に相当する生産補助金を単独で受給することになる。Stellantisは持分売却後も、同工場からEV向け電池の供給を受け続ける。
Stellantisのアントニオ・フィローサCEOは、今回の持分売却について、LG Energy Solutionがカナダ・ウィンザー工場の生産能力を最大限活用できるようにすることで、長期的な競争力の強化とEV電池の安定調達につながるとの考えを示した。あわせて、顧客対応やカナダ事業、グローバルの電動化戦略を支える判断だと説明した。
LG Energy Solutionによると、同社は現在、北米でESS向け電池を生産する唯一の企業という。今回の完全子会社化により、ミシガン州ホランド工場、ランシング工場に加え、カナダ工場を含む3拠点でESS電池を生産する体制を整える。
NextStar Energyは、2026年にESS電池の生産量を2倍超に増やす計画だ。
同社はこれまでに、TerraGen、Excelsior Energy Capital、EG4、Hanwha Qcellsなどのグローバル顧客から大型案件を継続受注している。グローバル市場での累計受注量は約140GWhに達しており、2026年の新規受注は2025年実績の90GWhを上回る見通しだ。
LG Energy Solutionは、ESS市場の開拓に加え、新規顧客向け需要にも対応できる生産ハブとしてカナダ工場を活用する方針だ。
LG Energy Solutionのキム・ドンミョンCEOは「カナダに中核生産拠点を確保したことで、北米市場での成長基盤を一段と強化できるようになった」とコメントした。その上で、「急増するESS需要に迅速に対応するとともに、北米の顧客基盤を広げ、EV事業でも中核的な役割を担う足場を築く」と強調した。