画像=Xiaomiのモジュール式光学システム「MOS」

Xiaomiが2025年にコンセプトとして披露したモジュール式光学システム「MOS(Modular Optical System)」が、量産段階に入ったと報じられた。スマートフォン本体の薄型化を維持しながら、高画質な撮影性能を実現する新たなカメラ構成として注目を集めそうだ。

米ITメディアのPhoneArenaは現地時間5日(米国時間)、著名リーカーのDigital Chat Stationの情報として、Xiaomiが昨年のMWCで展示したMOSが最近、量産段階に入ったと報じた。投稿ではブランド名は明示されていないものの、磁気接続とレーザー伝送を組み合わせた外付けカメラアクセサリーを開発しているメーカーは事実上Xiaomiに限られるとして、年内投入の可能性が高いとの見方を示した。

MOSの中核を担うのは「LaserLink Communication」技術だ。光学情報をデジタルデータに変換し、スマートフォンへ高速伝送する仕組みで、最大10Gbpsの転送速度に対応する。容量の大きいRAWデータもロスレスでリアルタイム処理できるとされ、薄型設計を維持しつつ高品位な撮影を可能にする技術として位置付けられている。

光学性能もMOSの大きな特徴だ。モジュールには6群構成の非球面レンズとF1.4の明るい絞りを採用し、球面収差を抑えながら正確に集光するという。既存のスマートフォン向け光学システムと比べて厚さを50%削減しつつ、より鮮明な描写を目指す。焦点距離は35mmで、自然なボケを生かしたポートレートやストリートスナップに適した画作りを想定している。

使い勝手の面では、プラグアンドプレイ方式を前面に打ち出す。専用ケースの装着や複雑な設定は不要で、スマートフォン背面に磁気式モジュールを取り付けるだけで撮影を始められるという。専用機に近い描写力とモバイル機器の携帯性を両立したいユーザーにとって、訴求力のある仕様といえそうだ。

AIの位置付けにも差別化の意図がにじむ。従来のスマートフォンがハードウェアの制約を補うためAI補正への依存を強めてきたのに対し、MOSはまず光学性能そのものを高める設計思想を採る。AIは低照度補正や手ブレ補正などの補助機能を担い、過度な演算処理に頼らず、光学系に基づく自然な描写を目指すとしている。

業界では、こうしたXiaomiの取り組みがモバイルカメラ市場の競争軸を変える可能性があるとの見方も出ている。MOSは、ハードウェア性能の底上げ、薄型化、操作の簡便さを組み合わせた構成で、モバイル撮影の新たな選択肢になり得る。発売時期や価格は明らかになっていないが、量産段階入りが伝えられたことで、実製品化への期待は一段と高まりそうだ。

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