写真=Reve AI

Teslaが、電気自動車メーカーからAI・ロボット企業への転換を一段と鮮明にしている。イーロン・マスク氏は決算説明で、Model SとModel Xの生産停止を示唆するとともに、ヒューマノイドロボット「Optimus」への注力方針を示した。xAIに20億ドルを投じる計画も明らかにしている。

マスク氏はこれまでも、Teslaは単なる自動車会社ではないと繰り返してきた。直近の決算では、その姿勢が事業戦略にも表れた形だ。

マスク氏は投資家向け説明で、Model SとModel Xの生産を止め、その分Optimusの製造に軸足を移す考えを示した。あわせて、同氏が率いるAIスタートアップxAIに20億ドルを投資し、連携も検討しているという。

米Business Insiderによると、Teslaの決算は市場予想を上回ったものの、通期売上高は初の減収となった。2025年の売上高は948億ドルと前年から3%減少。利益も大きく落ち込み、減収基調が鮮明になった。

2025年第4四半期の売上高も前年同期比3%減だったが、市場予想の247億9000万ドルはわずかに上回った。自動車売上高は11%減少した。

一方で、収益圧迫の要因としてコスト増が目立つ。第4四半期は車両売上高が11%減り、出荷台数も16%減少したのに対し、営業費用は39%増加した。

その結果、営業利益は11%減、純利益は61%減となった。純利益は2024年第4四半期の21億3000万ドルから、2025年第4四半期には8億4000万ドルに縮小した。

減収とコスト増が同時に進み、収益性の悪化が続いている点も市場の懸念材料となっている。今後の投資戦略や生産コストの最適化にも影響する可能性がある。CleanTechnicaは、Teslaの課題は売上減だけでなく、コスト構造の悪化にもあると指摘した。

外部環境も厳しさを増している。米国では7500ドルの税額控除が終了し、市場は急速に減速した。FordとGMはEVモデルの投入を取りやめ、数十億ドル規模の損失を計上したという。

中国市場では、BYDなどの地場メーカーが存在感を強め、Teslaのシェアを圧迫している。

こうした中、TeslaはAutopilotとFSD(Full Self-Driving)の販売方針を見直し、ソフトウェア企業としての色彩を強めている。従来は8000ドルで販売していたFSDをサブスクリプション型に切り替え、標準のAutopilotは外し、値上げも予告した。

狙いは、自動車販売よりもソフトウェアとサブスクリプション収入の拡大にあるとみられる。マスク氏は、FSDがTeslaの将来に不可欠だと強調し、2035年までにFSDの契約件数1000万件を目標に掲げた。

AI重視への転換は、ロボタクシーとOptimusの両事業でも鮮明だ。Teslaは昨年6月、オースティンでロボタクシーサービスを開始した。今年末までに、米国の半分の地域でロボタクシーを運用する計画としている。

RBCキャピタル・マーケッツのトム・ナラヤン氏は、Teslaの長期的な企業価値の75%はロボットと自動運転事業から生まれるとの見方を示している。

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