Deribitが足元のビットコイン相場を分析した。写真=Reve AI

ビットコインが9万ドル前後で上値の重い展開となっている。背景には、オプション市場で短期取引が増えていることに加え、特定の権利行使価格に建玉が集中していることがあるようだ。

Cointelegraphは1月29日、Coinbase傘下のデリバティブ取引所Deribitのレポートを引用し、1月30日の大型オプション満期を前に、短期オプション取引の増加と建玉の偏りが相場をレンジ内にとどめていると報じた。

Deribitはレポートで、「価格の動きだけでなくポジショニングの観点から見ると、足元のビットコイン相場はより明確に見えてくる」と指摘した。

30日の満期を控え、現在の価格帯に近い権利行使価格へ建玉が集中しており、売買フローがぶつかり合うことで値動きが抑えられているという。

ビットコインは2025年11月中旬以降、8万5000ドル近辺で下値を支えられる一方、9万5000ドル近辺では上値の重さが意識され、レンジ相場が続いている。

Deribitは、市場参加者のリスクエクスポージャーの相当部分が、レバレッジをかけた先物ではなくオプションで構成されていると分析した。とりわけ短期満期のオプション、なかでもプットの取引が増えており、トレーダーは積極的な方向性のポジション構築よりも、ヘッジを優先しているとみている。

このため、相場は外部の政策要因よりもヘッジ調整に伴うフローの影響を受けやすくなっているという。

Deribitはまた、相場が上昇する場面ではリスク圧縮を目的とした売りが出やすく、下落局面ではエクスポージャー調整に伴う買いが入りやすいと説明した。レンジ相場を上放れるにも下放れるにも、新たな材料が必要になるとの見方だ。

オンチェーン分析企業Coinglassのデータも、こうした見方を裏付けている。ビットコインのオプション建玉は足元で約387億ドルとなっており、今月に入って増加基調にある。

Deribitによると、30日に満期を迎えるオプションの想定元本は約84億ドル。プット・コールレシオは0.54で、コールがプットを上回っている。

満期時点でコールとプットの買い手が最大の損失を被る価格帯を示す「マックスペイン」は9万ドルとされた。建玉は10万ドルの権利行使価格に最も集中している。

市場では、満期通過後もポジション調整が続く可能性があるとして、短期的にはレンジ相場が続くとの見方が優勢だ。

Deribitは、短期満期のオプション取引が活発な局面では、ヘッジ需要が相場を動かしやすいとみている。今後、値動きが拡大するかどうかは、満期後に建玉がどの価格帯へ再び積み上がるかに左右されそうだ。

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