写真=Padotadaのコ・ジュンソン代表

Padotadaは、AIを活用して利用者ごとに最適化した栄養飲料を自動調合するヘルスケアディスペンサー「VitaCraft」を開発し、関連市場への参入を進める。サプリメント事業で収益基盤を築いたうえで、DXを軸にヘルスケア分野へ事業を広げる考えだ。

Padotadaで代表を務めるコ・ジュンソン氏は、「サプリ事業で創出した収益をもとにDX技術を組み合わせ、新たなヘルスケアエコシステムを構築したい」としたうえで、「その一環としてヘルスケアディスペンサー『VitaCraft』を開発した」と述べた。

VitaCraftは、利用者の健康データを分析し、その結果に応じて個別に最適化した栄養飲料を自動で調合・提供する機器。個々の状態に応じた健康飲料への関心が高まるなか、同社は関連需要の拡大を見込んでいる。

Padotadaは現在、サプリメント事業とヘルスケアディスペンサー事業の2本柱で展開している。

サプリメント事業では、プレミアム路線のブランド「Littlemore」で2製品を展開する。1つは、アルギニンとビタミンを配合した粉末タイプの「Ar&Vita」。もう1つは、乾燥対策とむくみケアを訴求する複合剤形の「SlimmingGlow」だ。

同社は、効果の最大化と副作用の最小化を差別化ポイントに据える。コ・ジュンソン氏は、「アルギニンのような成分は有効性と副作用の両面を持つ」とし、「Padotadaはプラスの作用を高め、マイナスの影響を抑える方向で製品を開発してきた」と説明した。こうしたアプローチが、国内にとどまらず海外顧客からの支持にもつながっているという。

もう1つの柱が、ヘルスケアディスペンサー「VitaCraft」だ。同社はサプリメントブランドで国内外の売り上げを確保した後、その基盤を生かしてAIとDXを組み合わせたパーソナライズドヘルスケア分野への転換を進めている。

製品の競争力として同社が挙げるのが、体内バイオマーカー分析技術の活用だ。当初は尿検査を使ったバイオマーカー技術を確保していたが、一般利用者にとっては利用ハードルが高いという課題があった。このため、より手軽で分かりやすい個別栄養素レコメンドシステムの開発に乗り出した。

その成果がVitaCraftだ。AI技術に加え、国家健康診断データ、尿検査データ、栄養学に基づいて設計した質問票を統合した。利用者はディスペンサーを通じて必要な栄養素の分析を受け、好みの味を選ぶことで、自分向けに調合された栄養飲料を受け取れる仕組みとなっている。

コ・ジュンソン氏は、「国家健康診断データと質問票データを組み合わせることで、各個人にとって必要性の高い栄養素をより正確に提案できるようになった」と述べた。

外部からの評価も得ている。Padotadaは、中小ベンチャー企業部と創業振興院が推進し、漢陽大学が主管する「2025年 創業中心大学 創業サークル・プログラム」に選定された。さらに2025年にはNanum Angelsからプレシード投資を受け、中小ベンチャー企業部の「革新小商工人投資連携支援(LIPSII)」プロジェクトにも選ばれた。

LIPSは、生活基盤分野で創造的なアイテムを持つ小商工人を発掘し、民間投資と政府資金を連携させながら、企業家型小商工人(LICORN)への成長を支援するプログラムとして位置付けられている。

市場開拓では、コ・ジュンソン氏のジム運営経験も生かす考えだ。まずはフィットネスセンターに製品を設置し、健康意識の高い利用者が集まる場所で顧客の反応を集めながら製品を高度化する計画。その後は福祉館やオフィスなど、健康への関心が高い層が集まる施設へと展開先を広げる方針だ。

同社は、VitaCraftを会社員向けの健康管理ソリューションとしても位置付け、B2B市場の開拓も進める。コ・ジュンソン氏は、「サプリメントブランドを通じて国内外で売り上げを拡大し、その後AIとDXを軸にヘルスケアデバイス分野へ進出するのが中長期ビジョンだ」と説明。「単なるサプリメント販売会社にとどまらず、パーソナライズドヘルスケアのエコシステム企業への転換を進めている」と述べた。

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