写真=Imagineersのキム・ジンソン代表

Imagineersは1月29日、2D動画をAIでXR向けの3Dコンテンツに自動変換するサービス「HOLODEO」を公開した。既存の動画をアップロードするだけで3D化し、制作や編集を経ずに視聴・共有まで行えるようにすることで、XR市場の課題とされるコンテンツ不足の解消を狙う。

XR機器を巡っては、Apple Vision Pro、Samsung Galaxy XR、Meta Quest、Meta Ray-Banなどが相次いで登場し、次世代ウェアラブル市場への期待が高まっている。一方で、普及に向けた大きな壁の1つがコンテンツ不足だ。

こうした中、Imagineersは2D動画を3D XRコンテンツに変換する「HOLODEO」を打ち出した。YouTube、TikTok、Instagram Reelsなどの既存動画をアップロードすると、AIが自動で3Dコンテンツへ変換する仕組み。利用者は新たな制作工程や編集作業を挟まずに、3Dでの視聴や共有ができる。

キム・ジンソン代表は「XRは人類の生活を変える革新的な技術だ」としたうえで、「現時点の課題は技術そのものではなく、大衆化にある。鍵を握るのは豊富なコンテンツ供給だ」と述べた。

XRは、AR、VR、MRを含む概念で、仮想の3D空間でコンテンツを体験できる次世代技術として注目されている。Imagineersはこれまで、AR、VR、XRソリューションやAIメタバースなどの開発を手がけてきた。現在はAI機能を含め、XRコンテンツの供給拡大につながるサービス開発に力を入れているという。

HOLODEOの開発にあたっては、自動運転車で使われる深度推論AIモデルの発想を応用した。深度推論モデルは、平面画像から奥行きや距離を推定する技術だ。これを動画に適用することで、2D映像から奥行き情報を推定し、左右の視差を持つ映像に変換して3D視聴を可能にする。

同社は、XRコンテンツプラットフォームの弱点補完にもつながるとみている。世界的にXR向けプラットフォームは増えているものの、依然として不足しているのが視聴できるコンテンツだ。HOLODEOを使えば、既存の人気動画を短時間で3Dコンテンツとして供給できる点を強みとする。

キム代表は「XR市場が広がらない最大の理由は、コンテンツ制作への参入障壁が高いことだ」と指摘する。「3Dコンテンツを個別に制作するには、数千万ウォン台の高価な機材と数億ウォン台の制作費が必要になる」とし、「HOLODEOで自動変換できれば、こうしたコンテンツ不足の問題を解決できる」と説明した。

外部からの評価も得ているという。Imagineersは、中小ベンチャー企業部と創業振興院の支援のもと、漢陽大学が主幹する「2025 創業中心大学」プログラムに選定され、優秀企業として評価された。

もっとも、XR市場はなお黎明期にある。AppleのVision ProやSamsungのGalaxy XR、MetaのQuest、Ray-Banなど関連機器は登場しているが、利用者層はまだ限定的だと同社はみる。

それでもImagineersは、XRの将来性に強い期待を寄せる。キム代表は「スマートフォン、スマートウォッチに続き、メガネ型、すなわちスマートグラスやXRグラスが次のウェアラブルデバイスになる」と述べた。そのうえで、「3年後、5年後には、多くの人が日常の中でこうした機器を使うようになる」との見方を示した。

同社の中長期ビジョンは、初期段階で質の高いコンテンツを迅速に供給し、XR産業の普及を後押しすることにある。キム代表は「中長期的には、多くの人が日常生活でこうした機器を活用し、AIをはじめとするさまざまな機能を通じて、より便利な暮らしを送れるようにすることが私たちのビジョンだ」と語った。

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