MangoSlabと韓国薬剤師会が業務協約を締結。写真=MangoSlab

MangoSlabは1月29日、韓国薬剤師会と業務協約を締結したと発表した。視覚障害者による医薬品の安全な使用と情報アクセスの向上を目的に、小型点字ラベルプリンターを薬局システムと連携させる。MangoSlabは、Samsung Electronicsの社内ベンチャー育成プログラム「C-Lab Inside」から2016年にスピンオフした点字プリント企業だ。

今回の協約は、視覚障害者による医薬品の誤用や乱用の課題解決を視野に入れたもの。両者は、MangoSlabの小型点字ラベルプリンター「ネモニックドット」を薬局システムと連携させる。

ネモニックドットは、AIを活用した点字プリンター。CES 2026では、モバイル機器・アクセサリーおよびアプリ部門の最高革新賞を受賞した。MangoSlabは、グローバル標準とされる0.6ミリ水準の触知品質を実現する点字技術を保有している。

システム連携が完了すれば、薬局ではボタン操作だけで薬品名や用法、注意事項などを点字ラベルとしてその場で印刷できるようになる。別途作業なしで出力できるのも特徴だ。従来はあらかじめ作成した点字を使うため、情報が不正確になる可能性があったが、新たな仕組みでは現場で即時に点字情報を生成する方式に改める。

同社によると、点字を読めない薬剤師でも、AIを通じて患者に正確な点字による服薬指導を提供できるという。薬剤師が追加学習なしでAIを活用し、視覚障害のある患者向けの対応手段を提供できるよう、ソリューションを高度化したとしている。

今後、両者は拠点薬局を対象とした点字印刷の実証事業の推進や、薬局向け点字ソリューションの高度化、障害者向け服薬指導の強化に向けた政府への政策提案などで協力する。韓国薬剤師会は、実証事業を通じて点字ラベルサービスの普及を広げ、医薬品情報へのアクセス格差の解消を進める方針だ。

MangoSlabのチョン・ヨンス代表は、「ネモニックドットは、必要な時に現場で即時に生成できる点字情報の時代を切り開いた」とコメント。「今回の協約は、点字を特殊な領域にとどめず、日常の社会システムに組み込む『点字の日常化』に向けた重要な出発点になる」と述べた。

韓国薬剤師会のクォン・ヨンヒ会長は、「視覚障害者にとって、正確な医薬品情報は選択肢ではなく、生存に関わる問題だ」と指摘した上で、「今回の協約は、薬剤師がAI技術を活用して点字の壁を越え、患者を支えるデジタル包摂の実践になる」と強調した。

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