NC AIは1月29日、生成AIを活用したサウンド制作サービス「VARCO Sound」のベータ版を公開した。
VARCO Soundは、テキストや画像、動画の入力内容を解析し、コンテンツに合わせた音素材を生成するマルチモーダルAIサービスだ。例えば「洞窟の中の水滴の音」といった文章を入力したり、動画をアップロードしたりすると、文脈を読み取って音声アセットを自動生成する。
特徴の一つは、生成した音声をマルチトラック形式で提供する点にある。従来の単一トラック生成とは異なり、音の構成要素ごとにトラックを分けて生成するため、生成後に特定の音量を調整したり、一部の要素を差し替えたりといった細かな編集がしやすい。
サンプル音源を基にバリエーションを生成する機能も備えた。元の質感を保ったまま異なるサウンドを作り分けられるため、クリエイターは複数のバージョンを短時間で試せ、プロトタイピングにかかる時間の短縮につながるとしている。
サービスは専用ソフトのインストールなしで利用でき、公式サイトでメール認証を行えば使い始められる。料金は3D生成AIサービス「VARCO 3D」とのパッケージとして提供し、プラスプランは月額2万2000ウォン(約2420円)、プレミアムプランは月額11万ウォン(約1万2100円)。新規登録者には無料クレジットを付与する。
NC AIは、ベータ期間中に得たフィードバックを反映し、上半期中の正式リリースを目指す。今後はUnityやUnreal Engineなどのゲームエンジン向けプラグインに加え、専門オーディオ編集ソフト向けプラグインの開発も進める計画だ。
イ・ヨンス代表は「VARCO Soundは、頭の中で思い描いた音を、すぐに使えるアセットへと変える技術だ」としたうえで、「グローバルのコンテンツ制作市場をリードするプラットフォームへ拡張していく」と述べた。