Basaksoftは、ストーリー型育成シミュレーションゲーム「受験生育成」の世界累計ダウンロード数が100万ダウンロードを突破したと明らかにした。台湾市場ではApp Store首位を獲得しており、独自アーキテクチャ「DAMA」や自社開発のストーリー制作エンジンを基盤に、新作「就活生育成」の開発も進めている。
Basaksoftは、キム・ジュニョプ、チャ・サングン両代表が率いるモバイルゲームスタートアップ。「受験生育成」を主力タイトルとして、韓国、日本、台湾でサービスを展開している。先月参入した台湾ではApp Storeで1位を獲得し、年内には英語圏への展開拡大も予定する。
キム・ジュニョプ代表は、モバイルゲーム市場でユーザーに届くには明確な差別化が欠かせないと話す。コンテンツ作りでは、まずユーザーに愛されること、自分たち自身が面白いと思えることを重視しているという。
同社が開発方針として掲げるのは、「他社があまり扱わない題材を、面白く作る」ことだ。この考え方は「受験生育成」で成果につながった。大学受験を題材にした同作は、新鮮なテーマ性を打ち出し、累計100万ダウンロードを記録した。
「受験生育成」では、プレーヤーがキャラクターを選んで名前を付け、勉強や運動、アルバイトなどを通じて大学受験に挑む。結果に応じて韓国や日本の実在大学・学科を志望でき、合格すると学生証風の画像が発行される。画像はKakaoTalkで共有できる仕組みだ。
Basaksoftは2022年に「ヨプチャヨプチャ」として創業し、2025年に現社名へ変更した。創業から3年で事業を拡大してきたとしており、キム代表は強みとして創造性に加え、技術力と組織文化を挙げる。
創業メンバーは大学在学中、ゲーム開発構造に関する論文を執筆し、学生論文大会で受賞した。この過程で得た知見をもとに、独自アーキテクチャ「DAMA」を構築し、特許登録も行ったという。
加えて、非開発職でもコンテンツを制作しやすいよう、自社のストーリー制作エンジンを開発・活用している点も特徴だ。
キム代表は、技術力と文化がチームの成長を後押しし、それが会社の競争力につながると説明する。若くフラットな組織、責任を前提とした自由度の高い環境、効率を重視する文化を志向しているという。
外部からの評価も得ている。製品リリース後には、コマックス×漢陽大学ベンチャー創業コンテスト最優秀賞、漢陽大学創業サークルコンテスト大賞などを受賞した。
最近では、中小ベンチャー企業部と創業振興院が推進し、漢陽大学が主管する「2025年 創業中心大学 創業サークルプログラム」にも選定された。活動成果が高く評価されたとしている。
同社は2025年に複数のゲームプロトタイプを開発しており、2026年にはその一部を公開する計画だ。注力作の一つが「就活生育成」で、「受験生育成」に続く育成シミュレーションとして投入する。
キム代表は、「就活生育成」について、大きなマーケティング施策を打たない段階でも事前予約が1万人を超えたと明らかにした。このほか、「プロジェクト-T」など複数の新作も開発しているという。
同社は、モバイルゲーム開発会社としてファンとともに成長することを中核目標に据える。韓国、日本、台湾でサービス中の「受験生育成」を年内に英語圏へ広げることができれば、グローバル展開にも弾みがつくとみている。
視野はゲーム開発にとどまらない。2026年からは、ゲーム業界とマーケティング業界の革新を見据えた技術基盤のB2Bソリューション開発研究にも着手する予定だ。このため、年初には関連特許の出願を完了し、研究開発を本格化させる方針という。
キム代表は「ゲーム開発会社としての基盤を固めながら、中長期では多様な事業モデルに挑戦したい」と語る。将来的には、良質なゲームが適切に評価されるようパブリッシングで支援し、必要に応じて自ら投資も行える会社への成長を目指すとしている。