SK hynixのクァク・ノジョン社長が「SK AIサミット2025」で基調講演する様子。写真=SK hynix

SK hynixは1月28日、米国でAIデータセンター向けの新会社「AI Company(仮称)」を設立する方針を明らかにした。Solidigmを再編して新会社の母体とし、HBMなどで培ったAIメモリ技術を土台に、投資や協業を広げてソリューション提供力を強化する。

狙いは、メモリメーカーの枠を超え、AIデータセンターのエコシステムを支える中核パートナーへと事業領域を広げることにある。

足元では、世界の大手テック企業がAI分野の主導権を巡って投資拡大や事業体制の見直しを進め、競争を激化させている。SK hynixは、AIデータ処理のボトルネック解消においてメモリ性能の重要性が一段と高まっており、AIシステム全体の最適化には幅広い協力が必要になっているとみている。

こうした環境を踏まえ、同社は今回の新会社設立を、AIエコシステムの中核企業へと踏み出す好機と位置付ける。

新会社を通じて、AI産業の中心地である米国でAIイノベーション企業への投資を進めるとともに、関連企業との協業も拡大する方針だ。あわせて、AIデータセンター向けに幅広いソリューションを提供する体制を構築し、そこで得た能力をSKグループ全体のシナジー創出にもつなげたい考えだ。

同社はさらに、今回の取り組みが韓国のAI・半導体産業の競争力強化にも寄与するとの見方を示した。今後構築するグローバルネットワークや技術協力の経験は、韓国産業のグローバルAI市場における存在感拡大に向けた重要な資産になると強調している。

AI Companyは、米国で大容量eSSDを軸にAIデータセンター分野の事業を展開してきたSolidigm(法人名: SK hynix NAND Product Solutions Corp.)を再編して設立する。Solidigmは子会社を新設して事業を移管し、その後、法人名と社名を変更する予定だ。

新設子会社は、現在のSolidigmの社名である「Solidigm Inc.」を法人名として引き継ぎ、事業の継続性を維持する。

またSK hynixは今後、AI Companyの資金需要に応じて100億ドルを出資する予定だ。同社関係者は「AI Companyの設立は、次のAI時代を見据え、AIデータセンターのエコシステムの中で多様な機会を確保するための取り組みだ」と説明。「米国内のAI分野の中核パートナーと緊密に連携し、顧客が求める価値を先回りして生み出していく」と述べた。

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