写真=Core Ultra Series 3搭載のAI PCを披露する会場。9社が30超のモデルを紹介した

Intelは1月28日、18A(オングストローム)プロセスを採用した新型フラッグシッププロセッサ「Core Ultra Series 3」(開発コード名:Panther Lake)を韓国で初公開した。米国での発売開始後、韓国を最初の展開市場の一つに位置付けた背景について、同社はAI PC市場における韓国の戦略的重要性を反映したものだと説明している。

同社は同日、「2026 Intel AI PC Showcase 記者懇談会」を開催した。会場ではSamsung Electronics、LG Electronicsを含む9社が、Core Ultra Series 3を搭載する最新AI PCの30超のモデルを紹介した。ノートPCメーカーに加え、Naverショッピング、Gmarket、Coupangなど流通パートナーの関係者も参加した。

Intel Koreaのペ・テウォン社長は「CES 2026でのグローバル発表に続き、韓国は最初の発売国の一つとなった。これはAI PC分野における韓国市場の戦略的重要性を示すものだ」と述べた。その上で「2026年はIntel Core Ultra Series 2とSeries 3を軸に、幅広いAI PCラインアップを展開し、国内消費者に多様な選択肢を提供する」と語った。

IntelのコンシューマーPC部門責任者を務めるジョッシュ・ニューマン氏は、Core Ultra Series 3について、Intel 18Aプロセスの採用によって電力効率を高め、ゲーム、コンテンツ制作、生産性向上など幅広い用途で高い性能を発揮すると強調した。

ニューマン氏は「Core Ultra Series 3は、高い電力効率とグラフィックス性能に加え、x86ならではの完全な互換性を備えたAI PC向けプロセッサだ」と説明した。さらに「この技術を基盤に韓国のパートナーと連携し、AI PCエコシステムをさらに拡大していく」と述べた。

同社がCore Ultra Series 3の中核技術として挙げたのが、18Aプロセス向けに再設計したハイブリッドCPUコア戦略だ。高性能のPコア(Performance Core)と高効率のEコア(Efficiency Core)の双方を、18Aに合わせて全面的に見直したとしている。

ニューマン氏によると、Pコアは18AのRibbonFET技術とPowerVia技術を活用して再設計した。各トランジスタへの電力供給をより精密に制御でき、同じ面積でより多くのトランジスタを配置できるという。「最大性能を引き出しながら、電力効率も高めることができた」と述べた。

Eコアも18Aプロセスに合わせて刷新した。前世代比で最大8基のEコアを追加し、マルチスレッド性能を高めた。Low Power Islandには4基のEコアを配置し、各コアに専用キャッシュを追加することで、より多くのワークロードを低消費電力で処理できるようにした。

ニューマン氏は「Low Power Islandで処理できる作業が増えたことで、コア性能を維持しながらバッテリー駆動時間の延長が可能になった」と説明した。「PコアとEコアの組み合わせを改善したことで、ハイブリッドコアアーキテクチャをさらに進化させた」とも語った。

Core Ultra Series 3は、前世代のLunar Lakeと比べてグラフィックス性能が77%、CPU性能が60%向上し、AI性能は約2倍に高まったとしている。さらに、同等性能時の消費電力は前世代比で最大40%低減したとし、バッテリー駆動時間は「時間」ではなく「日」単位で語れる水準だとアピールした。

■PCからエッジまで、スマートファクトリーやヘルスケアでも連携拡大

懇談会では、Samsung ElectronicsとLG ElectronicsがCore Ultra Series 3搭載の新製品を紹介した。Samsung Electronicsのイ・ミンチョル副社長は、Intelの18AプロセスベースのプラットフォームとSamsungのエンジニアリングを組み合わせた「Galaxy Book 6」シリーズを公開した。

イ副社長は「Galaxy Book 6は、より高い性能と生産性をユーザーに提供するために、SamsungとIntelが共同で取り組んだ成果だ」と述べた。さらに「次世代18AプラットフォームとSamsungのエンジニアリング技術を組み合わせることで、より高速で応答性の高い利用環境を実現した」と説明した。

LG Electronicsのチャン・ジニョク専務は「Intel Core Ultra Series 3プロセッサを搭載したLG gramは、優れた性能と高い電力効率を超軽量デザインに凝縮した製品だ。次世代のパーソナルコンピューティングに新たな可能性と体験をもたらす」と語った。

このほかIntelは、Samsung Medison、LG Innotek、NCSoftなど主要パートナーのビデオメッセージを通じて、Intelプロセッサを活用したスマートファクトリー、ヘルスケア、ゲーミング分野での協業事例も紹介した。ペ社長は「18Aプロセスを採用したSeries 3を軸に国内パートナーとの連携を強化し、AI PCにとどまらずエッジ領域までAIコンピューティングのエコシステムを広げていく」と強調した。

Intelによると、2025年時点で韓国の主要リテールチャネルにおけるIntelチップベースのAI PC販売比率はすでに40%を超えた。同社は2026年、Lunar Lake、Arrow Lake、Panther Lakeまでを含む製品群で、幅広いユーザーニーズに対応する方針を示した。

また、韓国と米国の関税交渉に伴う製品供給や価格政策についても言及した。ニューマン氏は「政策や経済への影響についてコメントできる立場にはない」とした上で、「当社の戦略は、グローバルで安全な半導体サプライチェーンを確保することにある」と述べた。

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